No375 初登りは広島・宮島の二つの三角点弥山
連絡船から見る左弥山と右駒ケ林
最近山に登る機会が減ってきましたが、新年の初登山は宮島の弥山に登ることにしました。
弥山といえば過去年明け早々に3~4回登っていますが、主に安く行ける青春切符利用で、車は1回だけです。
青春切符は普通車利用のため5時半ごろの始発に乗り、帰宅は日付が変わる寸前になりますが、車の場合は高くつく費用に目をつむれば宮島口まで3時間程度で走ります。しかし今回はのんびりモードで前夜発としました。
相棒さんが土曜日仕事なので帰宅後の18時半出発、山陽道を西条ICまで走り、東広島市で一泊します。
現役時代このあたりもよく走りましたが、見違えるほど都会になっていてビックリ。
広島のベッドタウンとして発展している様子がよくわかります。
朝7時に宿を出発、途中宮島SAに立ち寄り、朝日を浴びる宮島の写真を撮ります。しかし海上から立ち昇るモヤがかかり、見通しはいまいちです。
中央の一番高い山が弥山でその右が駒ケ林です。
広島岩国道路廿日市ICで下り、R2を西へ4.5キロほど走ると宮島航路の船着場に着きます。
駐車場の北側は広電(広島電鉄)宮島口駅終点です。留置線には低床車3950型連接車・ぐりーんらいなーが停まっているので、ついそちらの方へ。
この車両は3両で約27m(JRのほとんどの車両は一両が約20m)。ただし3両は固定編成で、車輪は矢印のように2両にまたがって取り付けられています。このため分割はできませんが小回りがききます。
西広島までは軌道を走り、そこから先JR広島駅前までは道路上ガタゴト走るので、乗り降りと小回りができる低床車が導入されています。
広電は超低床車や懐かしい神戸や大阪・京都の市電も在籍、動く路面電車の博物館と鉄道フアンには人気があります。しかし電車に関心のない相棒さんは、早く行こうと催促しています。
7:55に出港、10分ほど船に乗り宮島桟橋に着きました。駅舎を兼ねた建物は工事中です。外に出ると早朝にかかわらず、すでに大勢の人で賑わっています。登山者の姿もチラチラ。
人ごみにまじって海岸沿いの道を歩きましょう。まだ眠そうな鹿。
厳島神社の大鳥居。
干潮の様で、鳥居の下まで潮が引いています。
厳島神社も陸続きです。
人混みから離れて紅葉谷への道に入ります。
ユニークな案内板。
弥山へは大聖院コースから登って紅葉谷コースで下山される人が多いようですが、今日は紅葉谷コースから登り大元コースで下山します
道標の弥山登口方面に入ります。
整備された紅葉谷川。
階段が多い道をどんどん登ると尾根の分岐です。ここまで一人も出会いませんでした。
先に弥山に行くとおっしゃる相棒さんと別れ、まだロープウエー駅に行ったことがないのでちょっと寄ってみます。
尾根道はロープウエーからの観光客で急に賑やかになりました。みなさん弥山に向かわれています。
5分足らずで山頂駅です。案内図。後方は弥山で山頂の展望台が見えています。
駅の南側の一段高い岩場が展望台になっています。
素晴らしい展望が広がっています。南側は霞んでいますが、東側は遠く広島市内あたりまで確認できます。
ロープウエー獅子岩駅。
西には弥山。頂上の白い建物は展望台。
しばらく展望を楽しみ、弥山に向かいます。尾根道は樹林帯ですが、途中からロープウエー駅と江田島が見えます。
ロープウエー駅から15分ほどで弥山本堂です。
本堂前の北側には霊火堂。内部に立てられた白いローソクが並んで見えます。
矢印アップ。
本堂から弥山まで巨岩の多い高度30mの登りです。
くぐり岩。
岩の間を縫って頂上に着きました。老朽化した休憩所は新しく建て替えられ、昨年2014年7月オープンしています。10:40 まだ早いですがお昼にしましょう。しかし日当たりのいい場所はグループに占領され、北風の吹き抜ける、日蔭しかありません。ブルブル・・・
さて広場中央に二等三角点御山(530m)がありますが、南南西16・8m離れた岩の上が5m高いことがわかり、2005・10より三角点を下の写真の左端の岩の上の矢印に移動、標高535mに変更されました。
三角点の高度変更といえば、北岳が2004・10に南南西に28m離れた岩盤の上に変更、3192mから3193mに。
また逆に劔岳が2004・10に3003mから2999mと低くなっています。
左廿日市市から広島市へと町並みが続く。
ロープウエーと江田島。
山頂の、寂しそうな表情の鹿。
登山者やロープウエー利用の観光客が次々登ってこられるので11:10下山しましょう。
帰りは寄り道して駒ケ林に寄ってみます。頂上が茶色く見える岩山です。
周回コースを下って行くと干満岩があります。海水の潮位が高度500mあたりのこの岩とつながっているのでしょうか?
大日堂。
周回路は先ほどの弥山本堂の少し西側に出るので、もう一度本堂まで戻り、無事の下山をお祈りし、駒ケ林に向かいます。途中の仁王門をくぐります。
四つ角に出ました。最短で下山できる大聖院コースとここで別れ、駒ケ林・大元方面に進みます。
ゆるい坂を上ると、すぐに駒ケ林への道標があります。
一部階段の急坂を上ると、あっと驚く人々で満員御礼。
山頂での食事は寒くて落着けなかったのでゆっくりお茶でもしたいところですが、左側の斜面はすべり落ちそうだし、腰を下ろす場所がありません。北側は茂みがあり、北風を遮断しているので暖かく、のんびりしたいところですが、残念です。
先ほど登ってきた弥山。
駒ケ林の説明看板。
駒ケ林から元の道に下り、少し西に歩くと道標のところで直角に曲がり北に下ります。ただそのまま直進して山に登る踏み跡があります、地形図の490mのピークに行くようです。
やがて見晴のいい頂上につきました。西側が開け素晴らしい展望です。と、誰もいないと思った岩陰に男女の姿が。写真を撮りたかったけど、慌ててUターンします。
下山途中目の前に駒ケ林の絶壁が広がります。これが説明看板にあった高さ50m・長さ450mの一枚岩からなる断崖絶壁です。
パノラマ写真。矢印は大鳥居。対岸には廿日市市から広島市にかけての市街地が広がっています。
分岐に戻ると大元に下る弥山原始林の中を下ります。結構急坂ですが、こちらも階段が多いです。
大元コースは登山者は少なく、途中で4人に会ったのみです。
大元公園に下りてきました。
海岸沿いを東に向かって歩いていくうちに次第に人通りも多くなってきます。
潮が満ちてきて大鳥居も厳島神社も海水の中です。
九本松。写真には九本うまく入りません。
このシカ、えさにありつけなかったのか、広告紙のようなものをムシャクシャ食べています。
朝方と違い大勢の人で各通りは人人々であふれています。13:35乗船場に到着です。
連絡船は13:40発です。狭い海峡は多くの連絡船が往来しています。
遠くなる宮島。
近付く宮島口。
13:50桟橋に着きましたが、まだ島に渡る大勢の人の行列ができています。連休で明日も休みですね。
14:15駐車場スタートです。帰りの温泉ですが、相棒さんは、今日は汗をかいていないのでパスしてもいい、とおっしゃるので、廿日市ICから高速に乗ります。
東と違い西は渋滞がないのでスイスイ走られます。吉備SAで軽食をとり、17:15 宮島の駐車場より休憩入れてちょうど3時間で自宅に帰ってきました。
[データー]
宮島駅8:30→紅葉谷登山口9:10→尾根分岐10:05→ロープウエー駅10:10~尾根分岐10:20→弥山本堂10:30→弥山山頂10:40~11:10→駒ケ林11:45~11:50→P490 12:05→大元公園登山口13:10→宮島駅13:35 13:40(船)⇒宮島口駅13:50
駐車場スタート14:15⇒R2⇒廿日市IC(広島岩国道路・山陽道)姫路西IC⇒自宅17:15
(走行距離 約560キロ 歩行距離 約9.8キロ 累積標高差 約820m)