みちくさおじさん山を歩く

No354 飛騨・白草山~箱岩山 超一級の展望も雨

白草山(1641m)~箱岩山(1669.3m) 岐阜県下呂市・長野県王滝村 2014・7.14(日)  

 天気・曇り山頂は時々雨 メンバー・2人

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このところPCの前に座る時間がなく、たまる一方のブログUPも,いつのことやら・・・
①四国剣山山系・丸笹山~赤帽子山 ②大峰山系・稲村ケ岳 ③鳥取・若杉山 ④丹後・赤岩山 ⑤滋賀 高島トレイル・大御影山 これだけたまってしまいました。
時期外れになりますが、いずれゆっくりするとして、比較的新しい山をUPします。

岐阜・長野県境には最高峰の小秀山(1982m)を筆頭に、1600mi以上の山々が列をなしています。
以前に小秀山に登った際、途中から白草山のなだらかな山容が目にとまり、その時のメンバーさんが、機会あれば登ってみたい、とおっしゃっていた山の候補の一つです。が あの時のメンバーさんは北海道行き。
そこで今日はYさんとやってきました。

この山塊は御嶽山の南外輪山にあたり、いずれも山頂から雄大な御嶽山を望む事が出来、今日の白草山も素晴らしい御嶽山の展望台・・・
ですが、あいにくの雨模様で裾野のごく一部だけ。登りたかった山だけに、まあこれでよしとしましょうか。

早朝出発ガンガン飛ばし、ひたすら山頂へ、の急ぎモードと、途中一泊ののんびりモードを状況により使い分けていますが、今日はのんびりモードです。2012年8月完成した新しいトンネルを走ってみたかった、という事情もあります。
鉄道のほか国道(林道を含む道路一般)フアンでもあり、新しい道が出来ると少々遠回りしてでも走りたくなるもので、今日は建設中の(濃飛横断自動車道)の一部、ささゆりトンネルを走ります。

土曜日の夕方出発、途中東海北陸道の関ICまで走り一泊、日曜は宿泊地で朝食をいただき、7時出発の、のんびりモードです。
美濃から東海北陸に乗り郡上八幡で下車、R256に入ります。ヘアピンカーブの細い道で堀越峠に登り、山間部をひた走ると県道86との交差点に着きます。
この86を左折、馬瀬川第二ダムに沿って北上、少し走ると鋭角で右折、真新しいささゆりトンネルへの入口があります。延長4577m、始めての道路を走るちょっとした興奮を覚えながらトンネル内へ。大きな町のない山間部だけに通行車両は1台もありません。
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濃飛横断自動車道はR256のバイパス道路で、東海北陸道の郡上八幡と中央道中津川間約80キロを結ぶ地域高規格道路ですが、全線開通は未定です。トンネルを抜けるとR41です。

どこにでもあるトンネルを走るため曲がりくねった山間部の道を選ぶなんて、どこが楽しいんだろう、変な人、とYさんは思っているでしょう・・・きっと。

R41を9キロほど北へ走ると下呂温泉の手前の帯雲橋交差点で右折、R257に入り、4キロ弱の乗政交差点で左折、県道440に入ります。どんどん登っていくと、2~3軒の旅館が並んでいる乗政温泉を見送り、さらにヘアピンカーブの急坂を登るとやがて臨時駐車場の看板が見えてきました。3ケ所ほど路肩のふくらみを利用した駐車場が設けてありますが、すでに6台が駐車しています。
入れるところまで車を進めると、登山口に着きましたが、ここは駐車できません。
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左の道にも駐車場ありの看板がありますがここはUターン、帰りに便利なように空いている一番下の看板の所に駐車します。
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郡上八幡ICから70キロあまり、時刻は8:40になっています。

今にも降り出しそうな低い雲が足早に北に走っています。8:50スタートです。
先ほどの登山口まで戻ります。道標は白草山と反対方向の寺田小屋山(1505.1m)があります。
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林道入口には進入禁止のロープが張ってありますが、さらにその先には鉄製のゲートがあります。ここからは黒谷林道になります。
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未舗装ですが一般車が入らないせいか、路面状態は良好です。
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ゆったりとした登りが約2キロ、はるか下を流れていた黒谷川の瀬音が近づくと、ほどなく林道登山口に着きました。9:20ちょうど30分かかりました。登山道は右の黒谷川に架かる橋を渡ります。林道はここから先は工事中です。
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道標をアップします。
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5分ほど休憩して出発します。ところどころ岩がゴロゴロした黒谷川左岸を登ります。
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展望のきかない樹林帯の一角が切れ、なだらかな山頂の高森山が覗きます。これから登る箱岩山の北西約1キロ、地形図には登山道が記入されているので登る予定でしたが、実際は猛烈なヤブコギとかで諦めます。
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親切な距離標示の道標のお陰でペースがつかみやすくて励みにもなります。曇り空から雨が落ちてきました。雨具を着用します。
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しばらく歩くと上の方に延びた三ツ岩です。文字はほとんど禿てしまっています。岩にガンバレの文字が。
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10:40白草山と箱岩山の分岐点に着きましたが、先ほどよりかなり雨脚が強くなってきました。
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大木の下で休憩されている先発のグループの一人が「どちらを先にに行かれるのですか?」と話しかけてこられたので「先に白草に行く予定ですが・・・」雨は一段と激しさを増してきました。
「我々もその予定ですが、初心者もいるし、この雨、引き返そうかなと思案しているところです」
私も本音は同じです。しかしせっかくここまで来たのだから、あと700m、頂上だけは踏んでおかないと、の思いが勝り、雨の中に飛び出します。
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分岐地点は木立の中でしたが、草原に出るとかなりの風です。ガスで視界はききません。山は雨がつきもの!なんて言ってたのは過去の話。今は雨具着用の登山は大嫌いです。

分岐点からわずかに下り、雨水がたまった湿地状の道をわずかに登ると白草山山頂に着きました。11:05です。山頂といってもなだらかな起伏の高原といった感じで、分岐からわずか20mほど高いだけです。
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少し雨は小降りになりましたが、目の前にドーンと構えているはずの御嶽山はガスの中。乗鞍や北アルプスも当然雲隠れです。

カメラに水滴が、御嶽山はこの雲の中です。
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白草山から東に7キロの小秀山から見た御嶽山(2011・5撮影) わずかな距離しか離れていないので、ほぼ同じような山容が眺められると思われます
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一輪だけ残っていたササユリ。シャッターを押す瞬間、強風で横を向いてしまいました。
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これから向かう箱岩山。こちらより30mほど高いです。
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ガスが切れ、御嶽山が一瞬でも顔を出さないかな、と10分ほど待ちますが、諦めましょう。
箱岩山に向かいます。なだらかな草原、天気が良ければルンルン気分で歩けるのですが・・・
後方一番高いところが箱岩山山頂。その手前左の高いところ、水滴でぼやけているあたりが両山の分岐点。
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白草山を振り返ります。
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10分足らずで分岐点に戻ってきました。道標横に群生しているこの大きな葉はミズバショウでしょうか?
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箱岩山に向かいます。
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笹原から自然林の登りになりますが、10分ほどで狭い箱岩山に着きました。樹木に遮られ、南東方向のみの展望です。御嶽山を期待していたのですが無理でした。
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三等三角点箱岩山。なお白草山には三角点はありません。
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雨は降ったりやんだりです。少し休憩し、白草山を前にして下山しましょう。左方向の御嶽山は依然雲隠れです。
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11:50 箱岩山から10分足らずで分岐点に戻ってきました。ここで出会ったあのグループは見かけなかったので、山頂は諦め下山されたのでしょうか。

360度の大展望に振られ、すごすごと退散します。山はやはり天気ですね。登る途中に下山中の5人に出会いましたので、あのグループを入れた合計が今日の登山者です。
こちらでは人気の山ですが、この天気ではね・・・その雨は下山途中で上がりました。

分岐からちょうど1時間で林道終点登山口に下りてきました。
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ここから長い林道歩きです。途中に携帯電話通話可域の案内があります。親切ですね。
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13:20 道路に下りてきました。車は1台もありません。

13:30 スタートします。雨はすっかり上がりましたが、雨に濡れて気持ちが悪いので一刻も早く温泉に飛び込みたい心境です。

さ~てどちらから帰るか・・・来た道を引き返すと下呂温泉、中央道中津川に出ると途中にある(付地峡倉屋温泉・おんぽいの湯)があります。
おんぽいの湯は私も相棒さんも度々入っているので、下呂温泉に向かいます。

下呂では温泉街の一角、飛騨川を見下ろす斜面に建てられた日帰り温泉の露天風呂に入ります。
文字通り露天風呂のみです。観光客が次々と訪れます。
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露天風呂の一部。下は飛騨川が流れています。
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14:50 下呂温泉を後にします。下呂は東海北陸道・郡上八幡ICと中央道中津川ICのほぼ中間にあたりますが、道路状態が良く走りやすいのはR257一本の中津川なので、中央道に向かって走ります。

中央道・名神とも大きな渋滞はなく、19:30自宅に帰ってきました。

2012・7小秀山よりの展望
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当日12時、ちょうど下山しかけた時間の天気図です。前線が若狭湾から岐阜県南部を横切り、愛知県に伸びています。平地ではほとんど風は吹いていませんが、1600mあたりの山では風雨強しでした。
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[データー]
自宅18:30⇒山陽姫路東(山陽・中国・名神・東海北陸)関IC⇒宿泊地21:30

宿泊地7:00⇒美濃IC(東海北陸)郡上八幡IC⇒R256⇒県道86⇒濃飛横断自動車道⇒R41⇒R257⇒県道440 白草山登山口

駐車地点スタート8:50→林道登山口9:20~9:25→あと2キロ道標9:50→分岐点10:40~11:00→白草山11:05~11:15→箱岩山11:35~11:40→分岐点11:50→林道登山口12:50→駐車地点13:20

スタート13:30⇒下呂温泉14:40~14:50⇒R41⇒R257⇒中津川IC(中央・名神・中国・山陽)姫路東IC⇒自宅19:30

(走行距離 約800キロ 歩行距離 約9・5キロ 累積標高差 約850m)


by hotaka443 | 2014-07-30 20:13 | Comments(0)