No352 ブナの新緑映える若狭雲谷山 あれ、白山が見えない!
第三展望所から見る三方五湖
雲谷山はこれで5度目かな、アクセスも良く、好きな山の一つで最近ではちょうど1年前に岐阜の舟伏山帰りに登っています。
6時自宅出発、播但道~中国道~舞鶴若狭道を走り終点小浜ICで降り、県道24~R27を北上、三十三間山
登山口の標識を見送り、三方石観音の標識を右折します。観音川に沿った急坂を登るとまるで別世界、森閑とした深い緑の三方石観音の境内に入ります。
石段の奥に本堂が見えます。
本堂には片手観音像が安置されているそうですが、これは弘法大使が布教で若狭に巡ってこられた際、三方五湖を一望できる雲谷山山麓の花崗岩に一夜で彫ろうとしましたが、完成前に一番鶏が鳴いたので右手首が未完成のまま下山され、片手観音として伝わったそうです。
手足の不自由な人々の信仰が厚く、御手足堂には全快のお礼にと奉納された木製の手足や松葉杖などが山のように積まれています。
車は境内から離れ観音川を渡った駐車場に停めます。時刻は8:25になっています。
準備を済ませ8:35スタートします。境内外れの登山口に立つ案内板。右方向には車道が第三展望所下まで延びていますが、もちろん第一展望所からの歩きです。
登山口からいきなりの急登です。比較的登山道は広く歩きよいですが、以前数えたらジグザグが24回ほどありました。
ジグザグが終わるとなだらかな道になります。
スタートから15分ほどで第一展望所に着きました。
樹林帯に閉ざされていた視界から解放され、眼下に広がる三方五湖が飛び込んできます。といってもまだ高度が低いので視界も狭く、五湖のうちの三方湖のみです。
手前の樹木が茂りはっきり見えませんが、湖岸には2014年7月20日開通の舞鶴若狭道が最後の仕上げ工事中で、拡大すると三方五湖PAが見えます。このPAには3年遅れの2017年にETC専用のスマートICが開設される予定で、完成すると雲谷山はすぐです。
道の両側には背の高い赤松が多く見られるようになりますが、多くの木は枯れています。
谷の向こうの斜面を下る雄滝が、アップにするとかろうじてと確認できます。雌滝もあるのですがここからだと見えません。
ゆったりとした道を15分ほど歩くと第二展望所です。
第一より高度で50mほど上がっていますが、樹木の成長と共に視界は狭まってきました。
第二展望所の少し先で右へ、林道に下る道を分け、さらに緩い坂を登っていくと、右から林道が上がってきます。三方石観世音から登ってくる道で、ここが終点です。
林道終点から第三展望所までは観光客のために舗装されています。わずかな距離ですが高度は20mほど、一部急坂です。
9:25 駐車場から50分、立派な展望小屋が設置されている第三展望所に着きました。
東の空は晴れていますが三方五湖の西半分の上空は層積雲でどんより。雲底が619mの久須夜ケ岳頂上スレスレまで下りてきています。
晴れている五湖の東側、日向湖と手前久々子湖をアップで。バックは日本海。左下は開通間近の舞鶴若狭道。
第三展望所までが遊歩道で、ここからは登山道になります。道標は雲谷山登山口(三方コース)と書かれています。
緩いアップダウンの広い道を20分ほど歩くと、ベンチのある小さなコルに着きます。ここが本格的な登山道入り口で、右の道を下ると三方観世音に至る林道になります。小さな道標は 登山口 と書かれています。
時刻は9:45です。ここから山頂まで、美しい新緑の中を歩きますが、いくつかのピークが待ち構えています。
緑の中にひときわ映えるピンクの花、あけぼのつつじでしょうか・・・
いくつかのピークを越えると、ブナ林に入ります。
P628からコルに下りるとブナに続きユズリハの群生地を通ります。
まだ~ というほどピークを越え11:10やっと雲谷山山頂に着きました。
二等三角点 雲谷山。
早速白山を探しますが・・・あれ?樹木の成長で白山方面の視界はたったこれだけです。
4年前は白山から別山が見えたのに・・・・
展望は諦め食事にします。
ところで雲谷山の最高峰は、といってもわずか2.4㎝高いだけですが、南に600mほどの所にあります。
是非最高峰を踏んでみたい気持ちがあるのですが・・・
以前単独で来た時最高峰に向かったのですが、あまり人が入らないのか薄い踏み跡を探しながら進んでいたところ、突然前方の茂みがガサガサすると同時に「ウ~」という唸り声が聞こえてきました。
三方石観世音の住職さんから「クマが人里まで下りてきたところを目撃されたので十分気をつけて下さいね」と聞いていたので、クマ!と瞬間青ざめ、逃げるように引き返した記憶が残っています。
今日は4人なのでもしクマがいても大丈夫だろう・・・と迷いましたが、結局最高峰はパスします。
11:50山頂を後にします。下山途中からも白山が見えるポイントが何か所かありましたが、樹木の成長でわかりません。美しいグリーンの林を歩くことちょうど1時間、遊歩道が始まる登山口に下りてきました。
ここからは広い道を20分歩くと、13:10第三展望所です。登る時の重苦しい雲がとれ、青い空と三方五湖が広がっています。
10分休憩し13:20出発します。10分ばかり歩くと左に下る分岐があるので、そちらに入ります。私には始めての道で、下ると林道に出て駐車場に戻ります。駐車場にはこちらの方が早いかも。
ジグザグに切られた急斜面の下りで、部分的に荒れた所もありますす。
10分ばかりで観音川に沿った林道に下りてきました。
階段を登ると奥の院ですが、パスします。
このあたりは公園として整備され、観音川も石が敷き詰められています。
林道は大きくカーブして坂を下ります。まだ新い観音川の堰堤。
13:55駐車場に帰ってきました。5時間20分の山旅の終了です。
低山ながらアップダウンが多く、距離も長くて歩きごたえのある山でしたが、白山が眺められなくなったのは残念です。
14:00出発、R27を南に800mほど走り、R162に入ってJRの跨線橋を下りた所にあるおなじみ「三方温泉・きららの湯」に入り、汗を流して帰途につきました。
[本日のデーター]
自宅6:00⇒砥堀IC(播但・中国・舞鶴若狭道)小浜IC⇒県道24⇒R27⇒三方観世音道標右折⇒駐車場8:25
出発8:35→第一展望所8:50→第二展望所9:10→第三展望所9:25→谷筋登山道分岐9:45→雲谷山11:10~11:50→谷筋登山道分岐12:50→第三展望所13:10~13:20→林道13:45→駐車場13:55
出発14:00⇒温泉・きらら14:05~15:25⇒R27⇒県道24⇒小浜IC(舞鶴若狭道・中国・山陽道)姫路東IC⇒自宅18:30
(走行距離 約420キロ 歩行距離 約9・2キロ 累積標高差 約910m)