みちくさおじさん山を歩く

No310 南ア・荒川岳~赤石岳縦走終了

(4日目)赤石避難小屋~大倉尾根~赤石小屋~椹島~帰宅へ 2013・8.21(水) 天気・晴れ

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いよいよ今日は下山です。目覚めた時外に出てみると、濃いガスで真っ白の世界でしたが、明るくなってきたので4:50出発します。
椹島分岐までは、荒川岳に向かって昨日の道を引き返します。赤石岳の裾を巻き、15分ほどで分岐に着きました。

まだあちこちにガスがかかり展望はあまり良くありません。分岐から椹島への道は赤石カールを下る急な道で、お花畑もありますが、写真を撮る気にもなれず、何故か黙々と下ります。
カールにはきれいな水が流れ出しています。
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前方の空を覆っていた不気味な雲の間から、突然富士山が顔を出しました。下の矢印は赤石小屋です。
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さらに15分ほど下ると、雲も薄くなってきます。
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やがて樹林帯に入ります。桟道が何か所かありますが、そう危険な所はありません。
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いくつかの小ピークを越えると、富士見平に着きました。6:15です。ここはちょっとした台地で、道標は下り赤石小屋まで30分、登り赤石避難小屋まで150分とあります。避難小屋から下りで85分ですから、あの急登を登るのは大変です。
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振り返ると、左赤石岳、右小赤石岳の堂々たる山容。二つの山の中間の小ピークあたりに、下降点があります。
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名前通り富士山も見えます。この後樹林帯に入るので、ここが見納めです。
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6:40赤石小屋に着きました。途中で数人赤石に登られる人に出会いましたが、ここで泊まられたのでしょう。
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椹島までまだ3時間半かかります。
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退屈な樹林帯です。
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赤石小屋~椹島間5等分の標識が出てきました。先は長いです。
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3/5地点。椹島まであと90分とあります。今ちょうど8時です。
樹林帯の中のジグザグ道は続きます。何人もの登ってくる登山者に出合いますが、急登続きで標高差2000mのこの登りは、無茶苦茶キツイです。
参考までに上高地から槍の標高差が1695mです。
見るべきものはなく、単調な樹林帯のジグザグ道にいいかげんに膝がおかしくなりかけた頃、やっと下の林道に降りてきました。9:25です。
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椹島ロッジはすぐそこです。
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9:35バス乗り場の売店に着きました。あ~疲れたわ、と相棒さん。私も同感です。バスは10時半、まだタップリ時間はあります。

ベンチに座ってザックの整理をすると、手をつけていない食べ物が結構残っています。湯を沸かしコーヒーにしましょう。

「間にあった!」千葉のお二人さんです。Bさんは「登りはダメだけど下りは早い」とニコニコ笑っておられます。
見送りをするために速足で降りてこられたそうです。お二人は畑薙第一ダムから静岡駅行きのバスの連絡があるので、次の13時のバスに乗られるそうです。
しばらくすると10時半のバスがきました。

運転手さんの後ろに座っていると、いろいろ話しかけてこられます。
このガタガタ道で一番困るのは、やはりパンクの時で、倉庫にはたくさんのタイヤを保管しているとのこと。
一般車は通行止めなので、まず事故の心配はないけど、時々動物が飛び出してくる・・・
窓の外を流れる景色の説明も聞かせていただきます。ちょうど1時間後の11:30、終点に着きました。

折返して椹島ロッジ行きになりますが、お盆休みも終わり、しばらくは山も静かになることでしょう。
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11:40 楽しかった思い出を胸に、帰路に着きます。帰りは温泉の前をうっかり通過したり、途中工事中で迂回させられたり、いろいろあって新東名・新静岡ICに入ったのが13時半になってしまいました。

相棒さんは温泉に入ってないので気持ち悪い、とおっしゃるので浜松SAでシャワーを浴びますが、私はパスします。そのあと食事や土産物購入のため1時間ほどの大休止をとります。

14:40浜松SA出発、新東名・東名・伊勢湾岸・東名阪・新名神・名神・中国・山陽と乗り継ぎ、19:30、無事帰宅しました。

何度か計画しながら、なかなか南アの南部は行きにくい山がでした、やっと念願かなって登ってきました。
やはり大きな山でした。

[本日のデーター]

赤石避難小屋4:50→椹島分岐5:05→富士見平6:15→赤石小屋6:40→椹島9:35
(歩行距離 約9キロ  累積標高差 約300m)

バス椹島10:30⇒畑薙第一ダム11:30 
駐車場 11:40⇒県道60⇒県道27⇒新静岡IC(新東名・東名・伊勢湾岸・東名阪・新名神・名神・中国・山陽)姫路東IC⇒自宅19:30    

(走行距離 往復 約1025キロ)

by hotaka443 | 2013-09-20 14:05 | Comments(0)