No248 奈良・変化ある楽しいコース古光山
登って見たいがなかなか行けない山があり、この古光山もその一つでした。
今日は始めて耳にする山、とおっしゃるMさんと6時に出発です。
高速を乗り継いで西名阪から名阪国道に入り、針ICで降りてR369に入ります。
南阪奈道路経由とどちらが早いか迷うところですが、田舎道で信号の少ない369を走ります。
曾爾村・掛で369と分かれ県道81に入ると、左から鎧・兜の独特の山容が迫ります。
曾爾役場近くで、地形図で確かめていた道へ右折、狭い山道を登って行きます。
8:40 古光山登山口に着きました。曾爾村と御杖村の境界の大峠です。御杖側に(ふきあげ斎場)の建物があります。
8:45 出発します。古光山1.2キロ・後古光山2・0キロの道標が案内してくれます。
いきなりササと植林の急登で、ロープも設置されていますが、少し登ると高見山など台高の山並みが見えてきました。
霞んでいますが、右の三角形の高い山が高見山です。
850mの等高線あたりからは傾斜はゆるくなり、尾根歩きになります。
しかし長くは続かず、ふたたび急登が待ってました。
登りきると巾の広い雰囲気のいい尾根です。
9:15 地形図のP960に着きました。北側の展望が開きました。
目の前にはこれから登る古光山と、右後方に俱留尊山と茶色い三角の部分は曾爾高原が見えます。
ちょうどススキが見頃なので、曾爾高原は賑わっているかな・・・
少し下ると両側に灌木が茂っているヤセ尾根を岩伝いに渡ります。
次のピークに向かって大岩を登ります。
狭い岩のピークは素晴らしい展望です。バックは南峰です。
左住塚山と国見山が山並みから首一つ抜き出ています。
南の空の雲に隠れているのは、三峰でしょうか・・・
岩尾根を進みます。
9:40古光山に着きました。
三等三角点古光山
廻りは樹木が茂っているが、展望は曾爾高原方向のみ切り開かれています。赤い建物は少年自然の家。
展望がないので後古光山に向かいますが、いきなりの激下りです。
次は岩場です。足場に苦労する場面もあり、手ごわい岩場が続きますが、楽しみながら高度190mほどを一気に下ります。
30分足らず激斜面が終わると、フカタワの鞍部に降りてきました。雑木林の中の陰気な雰囲気です。
下った分だけ今度は登りが待っています。最初は歩きやすい道です。
しかしすぐに険しい地形に変わります。木の根かロープか、瞬間見違いそうです。
歩きやすい所を選んで登ります。
地形図を見ていると等高線が混みあっており、どんな斜面か楽しみにしていましたが、予想通りの急登が続きます。
長いロープが終わりヤレヤレ・・・
と、思いきや次のロープが待っていました。まだかいな・・・・Mさんバテ気味です。
10:35 やっと後古光山に到着です。あれ?
三角点はないはずなのに、道標の下に三角点らしきものが見えます。
近寄って見ると「山村境界基準三角点」です。これは地籍調査のために行う測量で、市街地以外の地域における山村境界基本調査点です。
古光山を振り返ります。向こうの方が60mほど高いです。
南方向の三峰は相変わらず雲の中です。
北に目を転じると鎧・兜は目の前です。こちらから見る鎧(右)は平凡な山、あの天を衝く迫力はありません。
お昼には早いので下山しましょう。今までの登りとは違い歩きやすい道です。
曾爾高原が近くに見えてきました。
曾爾高原1.6キロの道標に降りてきました。ここから道は広くなります。
ススキのなびくのどかな雰囲気の道を歩きます。右端は曾爾高原上部の亀山で、尾根を伝って日本ボソへ、倶留尊山は日本ボソの後になります。
桜の木が一本植えてあり、周りはススキが刈りこまれて小さな広場になっています。
花見用かな?時刻は11時、ここでお昼にします。
コーヒーをいただき、寝ころんでいると眠くなってきます。男性とヤマガールが登ってこられましたので、入れ違いに下山しましょう。
小さなピークを越すと北から東に方向転換、植林の中の階段の急降下です。2人連れのヤマガールとすれ違います。
下の道路に駐車、後古光山まで行ってUターン、曾爾高原に行かれるそうです。
真っ直ぐに下る階段を数えてみたら、249段ありました。
下の道路に降りてきました。まだ時刻は11:45。ここから曾爾高原入口まで500mほどと近いので、せっかく近くまで来たのだから寄って見よか、という事になりましたが、先に車までバックして車で行くことにします。
駐車地点の大峠まで3.3キロ程あります。舗装道路歩きは苦手ですが、変化する景色を眺めながらのんびり歩きます。
小さな峠越えをすると、みつえ高原牧場が行く手に広がってきました。地形図で牧場の特定地区界をみると、かなりの範囲を締めています。
カーブを曲がると道路は工事で通行止めになっています。この道を走ると曾爾高原はすぐですが、一度県道81まで降りる事になります。
12:35 斎場前の駐車地点に帰ってきました。
12:45 曾爾高原に向かいます。県道から見る右鎧岳、左兜岳。古光山から見るより、この位置からが一番美しい。
13:10 曾爾高原の駐車場は600円ですが、すぐ帰るので少し離れた路上駐車の列に、1台分確保します。
曾爾高原。
しかしススキが見当たらない。以前来た時はこんなんじゃなかったな・・・
入口から覗いただけで、少し下った所にある曾爾高原温泉(お亀の湯)に向かいます。
入口にある曾爾ファームガーデンは多くの人で賑わっています。お亀の湯はその奥まった所にあります。
ゆっくりと温泉につかり帰途に着きます。
歩く距離は短いですが、なかなか変化に富んだコースの面白い山でした。
ただここだけでは物足りないので、倶留尊山か、鎧・兜を組み合わせたらいいでしょうね。
10月24日撮影 住塚山から見た古光山
[本日ノデーター]
6:00自宅出発⇒姫路・加古川BP・阪神高速・西名阪 針IC⇒R369⇒県道81 みつえ高原牧場?看板右折⇒ふきあげ斎場手前林道入口に駐車8:40
出発8:45→P960南峰→古光山9:40→フカタワ10:05→後古光山10:35→11:00食事11:35→後古光山登山口11:45→駐車地点12:35
出発12:45⇒曾爾高原、お亀の湯14:15⇒往路経由姫路16:50着
(走行距離 約400キロ 歩行距離 約6キロ 累積標高差 約550m)