No227 敦賀三山・西方が岳から蠑螺が岳へ
6時に姫路を出発。今日はマイクロバスだ。北陸道敦賀ICを降り、気比の松原から敦賀半島の東側の県道33から141に入り、安産祈願の神社として有名な常宮神社入口に9:25に着いた。
常宮神社には秀吉が持ち帰ったとされる新羅製の朝鮮鐘を所蔵しており、国宝に指定されている。
9:40スタート。神社境内からの道は民家の間に続き、少し歩くと前方の電柱に登山口の標識がかかっているのが見える。
集落を抜け、水田の間の舗装農道を進むと、登山口に着く。その手前に美しい額あじさいが・・・
いきなりの階段が迎えてくれるが、ありがたくない歓迎だ。
樹間から見上げると、奥の院展望所の巨岩が見える。
途中から鉄塔巡視路が合流、プラ階段に変わる。頭上には敦賀原発からの高圧線が2本走っている。
10:05 巨岩の奥の院展望所に着いた。
岩に上がると、敦賀湾と敦賀の町を一望にする素晴らしい景色が広がっている。
ただどんよりとした空を映してか、海面は濁った感じだ。そこで前回の写真を参考までに。
下の写真では画面右から中央あたりまで松並木、気比の松原が延びているのがわかる。
長さ1.5キロに黒松17000本、静岡の美保の松原、佐賀の虹の松原と並ぶ、日本三大松原のひとつだ。
P236を巻き、なだらかな道を進むと銀命水の水場に着く。狭い岩の中を清らかな水が流れている。年中枯れることはないそうだ。傍にコップが置いてあるのでいっぱいいただく。うまい!
登山道沿いのあちこちにササユリが花をつけている。
11:25天然記念物のオーム岩に着く。奥の院展望所のちょうど360mほどの上部になる。
説明看板によると、高さ20m.・横幅30mで、25m離れた所にある呼石からオーム岩に呼びかけると、それに応えるそうだ。
オーム岩からの展望。前回の写真。
P580を過ぎると穏やかな道になり、コースで一番美しいブナ林になる。
頂上が近付くと少し急坂になる。全体的にいえることは、勾配が急なところは雨水の流れで道がえぐられ、2年前に比べるとかなり深い溝が出来ているようだ。
12:10 西方ガ岳頂上に着いた。
広い山頂の西の端に避難小屋が建ってっている。
東に少し下った所に大岩があり、素晴らしい展望が広がっている。
ただ残念なことに今日はモヤっており、視界はあまりよくないが、まず探すのは白山。
よく見るとかろうじてそれらしき白い山並みが確認できる。写真に写らないか、と画像調整してみると・・・
見えた!白山と別山が。
北方はこれから向かうサザエ方面の山並みと、遠く霞んでいるのは越前岬。
食事を済ませ12:55蠑螺に向け出発。避難小屋の横を進むとすぐに道標があるので、まず左三角点に向かう。
分岐から数十メートル進んだ小高い丘の上の周りの雑草が刈り取られた狭い場所で、見晴らしはない。
以前はなかった三角点名称板が付けられた二等三角点西方ケ岳がある。これは蠑螺にもあるが私設のものだろう。
縦走路に戻り、ブナの混じった美しい自然林の中を歩いていると、ササユリがあちこちで我々を迎えてくれる。
800mほど歩くと、左カモシカ台の道標がある。
少し下ってから急坂を登ると、狭い台地に巨岩を配したカモシカ台に着く。
東と西の巨岩の上に立てば、敦賀半島の両側が見渡せる素晴らしい展望だ。
西側には日本海が広がり、すぐ下には運転停止中の美浜原発が見え、視界が良ければ三角錐の青葉山まで見えるのだが、今日はモヤっている。
東の敦賀湾。巨岩の上部に 肉眼では白山が見えるのだが・・・
景色を楽しんでから縦走路に戻る。なお途中に尼ケ池への分岐があるが、藻で覆われた小さな池で、見るべきものがないのでカットする。
多少のアップダウンはあるが、植林が全くない美しい自然林は気持ちがいい。
14:05 蠑螺ケ岳頂上に着いた。狭い山頂にここも巨岩を配している。
三等三角点螺ケ岳
透明度の高い水質を誇る敦賀湾に浮かぶ美しい水島。夏になると海水浴客やダイバー、サーフイー客等が多数訪れ、島が沈んでしまわないか、と思うほどだ。
中央の木が茂った所が島の最高点6mだ。対岸から連絡船が夏季には10分間隔で運んでくれる。
市のパンフレッドより
敦賀原発
途中に一枚岩展望所の大岩があり、敦賀湾の最終展望台になる。
高度が低くなった分だけ視界は狭まる。
下界が近づくと植生が変わるので、ササユリも見納めになる。
どんどん下るとロープを張った滑りやすい赤土の急坂に変わる。
16:05やっと登山口に降りてきた。おっと危ない、間一髪セーフ。
少し下ると敦賀原発神明寮に通じる広い道に出る。
その道はすぐに常宮神社に通じる県道141に出る。
迎えに来ていただいているバスに乗り、帰りは北陸道を使わずR27で舞鶴若狭道・小浜ICに向う。
尚現在小浜まで開通しているが、北陸道敦賀JCTにつながるのは2014年度の予定で、これが北陸道と繋がると、混雑する名神をパス出来るので、開通が待たれるところだ。
途中、美方町の国道筋(みかた温泉・きららの湯)に立ち寄り汗を流す。
西紀SAで食事をとって21:50姫路に帰ってきた。
(歩行距離 約9.3キロ 累積標高差 約940m)