みちくさおじさん山を歩く

No223 丹波・弥十郎ケ嶽

弥十郎ケ嶽 (715.1m) 兵庫県篠山市 2012.6.11(月) 天気・曇り メンバー・2人


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過去3~4回、いずれも篭坊温泉側から登っているが、全く記憶に残っていない山である。
今回は県道12号の曾地から登ってみることにした。

7:30 自宅を出発。播但・中国・舞鶴若狭道を乗りついで丹南篠山で降り、県道306・77からR372へ。
このくらいの距離ならR372一本で来てもそんなにかからないが、どうしても楽な方を選んでしまうものだ。
日置で県道12に入り約8キロほど走ると、左の田圃の中に弥十郎ケ岳登山口の看板と、道路沿いに四十九院と修行僧の看板が立っている。

それによると、この地にある八上城の攻撃を織田信長から命じられた明智光秀が、籠城している兵士の手助けをしている曾地村の四十九院に放火、僧侶を殺害した・・・そんな悲惨な歴史が、寺院跡の石垣として残ってる・・・・
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林道に入る角にあるピザ屋さんの看板。
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9:00橋を渡った右側に大きな駐車場があるが、ここはピザ屋さんの駐車場のようなので、邪魔にならない程度に路肩に停める。 9:05 準備を済ませ出発。わずかに轍が残っている林道東山線(延長500m)を進む。
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植林に入る。視線はつい足もとに、このあたりはヒルがいるのだろうか・・・
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石垣が現れた。
戦国時代、ここから5キロほど西にある八上城(高木山・462mの頂上にあった波多野氏の居城)攻撃の命を織田信長から受けた明智光秀が、兵糧攻めを計画したが効果が現れない。
不審に思って調べたら、多くの僧坊が兵糧等を八上城に運んでいたため、四十九院は焼き打ちされ、殺害されたという。
悲惨な歴史ある寺院跡は植林されているが、昼なお暗い雰囲気が、どことなく漂っている。
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この標識が5~10分ごとに立てられている。
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沢に架けられた朽ちた木橋。このあたりは日が射し込まない。流れは少ないので下に降りた方が安全だ。
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9:35 吹越峠に出た。弥十郎は右に折れる。直進は薬師ガ原キャンプ場から畑市集落を経てR372に出る。
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細い尾根道
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岩場コースと迂回コース分岐があるので、岩場コースを選ぶ。
岩場を水が流れているので滑らないように注意すれば、難しいコースではない。ロープがある。
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右側に大きな洞窟がある。間口5m奥行き10mだそうな。
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やがて沢の源流に近づくと左に大きくカーブして坂を登り、小さな峠に着く。左から登ってきたのだが 直進のはっきりした道がある。地形図には記載されていないが、帰りに寄って見よう。
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歩いてきた沢の源頭部をを見る。
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10:35弥十郎ケ嶽山頂に着いた。
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二等三角点 点名弥十郎ケ岳
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山頂を見渡すが、どうも過去の記憶が甦らない。数多く登っていると、記憶の消えた山もあるのだろう。
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あいにくのガスでまわりの山は全く視界がきかない。多分多紀アルプス方面が見えるなだろうが・・・・
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まだ早いが、途中食事をする場所がなかったので昼食にする。
10:50 誰ひとり登ってこない静かな山頂でゆっくり食事を済ませ、食後コーヒーを頂く。
ガスは山頂を包んだままで晴れそうにない。そろそろ下山しよう。
先ほどの峠で直進の道があったので入ってみるが、すぐに道は消えてしまったのでUターン。
登ってきた道を引き返す。

11:55 降りてきてビックリ!人の気配のなかったピザ屋さんが、なんと大賑わいだ。広い駐車場も満杯だ。
お腹も大きいし、あまり好物でないので味の確認はできなかったが、美味しいのだろうな。
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12:15 スタート。時間が早いので、トンガリ山でも登ろうか、とHさんに声かけたが、No。
それもそのはずHさん、足を置いた石が動き、横の流れにお尻からドボーン。早く着替えたいのだ。
ということで帰路は今田町の(こんだ薬師温泉・ぬくもりの郷)でサッパリして、帰宅する。

[参考データー]

自宅7:30⇒砥堀IC(播但・中国・舞鶴若狭道)丹南篠山IC⇒県道306・77・R372・県道12・林道東山線路上駐車9:00
出発9:10→吹越峠9:35→弥十郎ケ嶽10:35~10:50→駐車地点11:55
出発12:15⇒県道12・R372⇒温泉12:45~13:45⇒R372・県道12⇒滝野社IC(中国・ 播但)砥堀IC⇒みちくさしながら帰る。

(走行距離 約180キロ 歩行距離 約5.8キロ 累積標高差 約490m)

by hotaka443 | 2012-06-16 20:55 | Comments(0)