No207 和気アルプス・衝立岩~最高峰 おまけの外国山
今日は山仲間の案内で和気アルプスに向かった。
のんびりムードで9時半に家を出て、1時間ほどで和気鵜飼谷温泉の駐車場に着いた。
私には3度目、最近ではこの2月に登ったばかりのザイテングラードコースだ。
下山後温泉に入るので駐車場をお借りし、支度を済ませて出発、県道414を北に向かって歩く。
舗装された道を歩くのは苦手だ。交通量の少ない道路の端のわずかな隙間に、スミレが数メートルにわたって咲いている。
日射による路面の熱や少ない土・水など過酷な条件を克服、可憐な花にしてはたくましい限りだ。
民家の庭先からこぼれる花。春だな~
20分余り歩くと、集落の最後の民家の手間から、見逃しそうな標識に従って右折する。最初来た時はこの標識がわからず、向こうの電柱の先の道を右折して、民家の庭に入ってしまった。
車が入れそうな道はすぐ狭くなる。平凡な景色の中にピンクのツツジがひときは艶やかだ。
10分ほど歩くと分岐がある。和気アルプス一帯を整備されている地元の藤本正道さんが開拓された道だが、開通から9年、道標の文字も時代を感じさせられ、読みにくくなってきた。
小滝のかかる小さな沢を渡る。
ここからはシダの多い激斜面に取りつく。
シダが終わると岩場に変わる。ザイテングラードだ。
激斜面を喘ぎながら ひたすら登る。
岩が張り出した(崖っぷち)に着いた。谷の向こうに40mの衝立岩が。
一休みして振り返る下界の眺め。中央を横切るのは吉井川。外国(そとくに)山は下山中に、まだ時間が早いのでおまけの山として急に登ることに話がまった。
少し登ると分岐に着く。左は衝立岩、右はザイテングラードだ。
衝立岩ルートは結構ハードど書かれており、どちらのコースも開拓者の正道さんのネーミングが付けられている。
最初単独で来た時途中まで入ったが、岩場で万一の事があるとまずいので引き返している。
よく見ると下山してくる人影が見えたので、入ってみようということになった。
以前に比べると踏み跡もしっかりしている。かなり入山者も増えたようだ。狭い岩場を慎重に通過。
立ちはだかる絶壁。
先ほどの人影は若い男女のカップルだ。
慎重に足場を選ぶ。下に樹木が生えてなかったら、足がすくむ場面だ。
前方が衝立岩か
「気合を抜いたらすべります」の標示。
衝立岩の下に立つ。どうやって登るのか?とあたりを見渡すと、岩と右のブッシュの狭い間に道があった。
一息ついて南側のザイテングラードの尾根を見る。
狭い衝立岩の上部に立つ。「そっとのぞいてみてごらん」の案内。 うひゃ~!
衝立岩が終わると剣峰は近い。
剣峰頂上に着いた。南側が開けた小広場になっている。
衝立岩の上部に位置するだけに南側は遮るものがなく、素晴らしい展望が広がっている。
11:55ゆっくり食事をしたい所だが、最高峰の神ノ上山まで行く事にする。左から上がってくるザイテングラ-ドコースを見送り、迷いのピークを通過、剣峰から10分あまりで右に縦走路を分ける。
12:10 神ノ上山に着く。
三角点は2等で点名は日笠下。
那岐連山
途中ですれ違ったが、頂上は誰もいない。食事をしていたら団体さんが登ってこられ、賑やかになる。下山は先ほどの分岐まで戻り、縦走路に入る。少し歩くと分気があり、左は鷹ノ巣に向かい右が縦走路だ。
ツツジが満開の快適な縦走路。
宗堂池を見下ろす。
あちこちでツツジのトンネルをくぐる。
縦走路との分岐の奥の峰は特徴のないごく小さなピークで、道標もなくわかりずらいが、ここを右折。一度コル下って登り返すと槍ケ峰だ。槍の穂先に神ノ上山で先発されたグループの数人の姿が見えるが、立木と同化している。
もうすぐ槍ケ峰だ。
13:20 槍ケ峰山頂。狭い岩山の槍からザイテングラードと衝立岩を見る。
奥ノ峰を振り返る。
槍ケ峰からコルに降り、少し登り返すと白岩山の小ピークで、ここからは下りになる。白い屋根の交通公園と,鵜飼谷温泉の建物が見えてきた。
13:40。まだ帰るのには早すぎる時間だ。もうひとつ すぐそこの外国山に登ろうか・・・
左の斜面から登り、右のコルに降りてきて駐車場に戻る、約2時間のハイキングコースだ。
岩場が結構多い。
ゴールが見えてきた。あと一息だ。
13:50登山口に降りてきた。先月はなかった獣除けフエンスが設けられている。
13:55 鵜飼谷温泉駐車場に到着。このまま温泉直行とするか・・・
一瞬迷うが、外国山に登り、また温泉に戻ってくる事に決定。靴を履いたまま出発だ。
外国山に移動
和気橋から眺める吉井川右岸の堤防沿いの桜の名所。大勢の人で賑わっている。
これが外国山。この1月に県道417より写したもの。二つの鉄塔の間のピークに三角点がある。
集落の入り口に案内の看板があり、左に入り少し走ると電柱にも表示がある。
狭い道の突き当たりが5~6台は停められる駐車場になっている。
車は1台も無い。水だけを持って出発。貴重なデーターを紛失してしまったが、14:10頃だろうか。駐車場の入り口に登山口はあり、獣除けフエンスを開けて入る。
この道は鉄塔巡視路らしく、プラ階段が所どころにある。東に歩いてきた和気アルプスがクッキリと眺められる。
20分ほどでNo223鉄塔下に着いた。
南側が開けた大展望台だ。ゆったりと流れる吉井川。流れは左から右で、二つ目の橋が山陽道。前の山は大きな熊山山塊。
縦走路のあるNo224鉄塔とその手前が三角点のあるピーク。
通称ナイフエッジへの登り。
先ほどの和気アルプスほど多くはないが、ミツバツツジが出向けてくれる。
名前ほど狭くはないが、ナイフエッジの頂上付近。
右下には岩場を避けた迂回路がある。これは巡視員用だろう。
短い距離だがナイフエッジの終わり。最終部分の下りの岩場は要注意だ。
振り返って見るナイフエッジとNo2223鉄塔。鉄塔も各電力会社により微妙な違いがある。
14:40すぐに四等三角点外国山に着く。
ここからは展望のない平凡な尾根歩きになる。引き返してもいいが、直進する。
次のNo224鉄塔
鉄塔を過ぎると高度80mの急坂を下り50mを登る。そのあと100mの激下りで沢を渡り、林道に出た。
15:10になっている。
1.2キロの退屈な林道歩き。桃と白い桜。
交差点に出るので右へ。
満開の桜を見る。
交差点から1.4キロほどの舗装道路をテクテク、15:55駐車場に帰ってきた。
靴を履き替え、再び鵜飼谷温泉に引き返し、ゆっくりと二山の汗を流す。登山の後の温泉は何よりの御馳走である。
データー紛失したが、18:30頃自宅に帰ってきた。
[和気アルプス 歩行距離 約5.7キロ 累積標高差約460m ・ 外国山 歩行距離 約4・6キロ 累積標高差 約350m ]