みちくさおじさん山を歩く

No206 四国・法皇山系・赤星山~豊受山縦走

赤星山(1453.2m)~豊受山(1247.4m) 四国中央市 2012・4・9(月) 天気・晴れ 
メンバー・2人+犬一匹



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本日の飛び入りの道案内役のハナちゃん、8時間、約11キロの道のりをお付き合いしてくれました。
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Yさんと赤星に登ったのはもう10年近く前になるが、久しぶりに登ってみたい、と連絡があったので早速登ることにした。
赤星は一番最初に登ったのは平成10年で、それ以後何度となく登っているが、瀬戸内側からの土居コースばかり。
土居ICから20分ほどで登山口に着くので便利がいいが、海岸線からかいきなり標高1453mまで、壁のようにそそり立つ激登りだ。
しかし激流の皇子渓谷にはいくつもの滝が架かり、とっても素晴らしいコースだ。
ただ今回は赤星山の東に位置する、まだ未踏の豊受山も登りたいので、所要時間の短い南側からのコースを歩くことにした。
南の中尾コースは一昨年始めて登ってみたが、北側は植林が多いのに比べ、南側は大部分自然林で花も多く、特に5月の連休頃は頂上近くがカタクリ街道になる。
また登山口の標高が北側の320mに対し、南側は720mだ。

5:30自宅出発、山陽姫路東から山陽道に入る。途中豊浜SAで休憩の後、松山道三島川之江で降りてR11からR319に入る。R319は法皇トンネルに向かって標高差500mほどを急坂のヘアピンカーブで登るのだが、やっと拡張工事も終わり,酷道から国道に大変身した。

坂の途中から、北面の景色。赤星山から豊受山をピストンする。
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1~1.5車線の狭い法皇トンネルを抜け、坂を下ると金砂湖だ。湖畔に桜が植えられており、公園になっている。バックの山は佐々連尾山1404mで登山コースがある。
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赤い橋を渡ると道は二分し、R319は左に、右は県道6だ。
この県道は二ツ岳・東西赤石山・平家平・冠山などの登山口を経て 新居浜市でR11に合流する。
県道6をしばらく走ると、前方に鋭くとがった豊受山が見える場所がある。
見る方向によって表情が変わるが、この方向の山容が一番美しい。あの山の頂に立つのか、と思うとワクワクしてくる。
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国道別れから6キロほど走ると、右折中尾の標識がある。
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舗装された細い中尾谷林道は、激しくカーブを繰り返しながら山を登って行く。人家もなく、心細くなる林道だ。
やがて左折の→に、赤星山登山口4.8kの標識がある。こちらからも行けるが未舗装林道は相当な悪路らしいので無視。そのまま舗装道路を登って行く。
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少し走ると右側に中尾集会所があるので、駐車場をお借りする。すでに2台が駐車しており、1台の2人連れが出発されるところだ。
「どちらからですか?」女性の方が尋ねてこられた。
「下旬から連休頃になるとカタクリ見物の車で路上駐車がズラリですが、この時期は静かですね。お先にです」 
写真は下山時に写したもの。
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9:30 出発。集会所のすぐ先を左に入る。茶畑の角に小さな道標がある。
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お茶の花
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満開の桜の横を登山口に向かってのんびり歩く。
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遠くで犬の声がしていたが、いつの間にか近くにやってきて、うるさく吠えだした。飼い主さんがどこかで犬の名前を呼んでいるが、黙る気配はない。
あまりうるさいので持っていたパンを与えると、警戒しながらそっと口にし、食べ終わるとまた吠える。
もっと欲しいと鳴いているのか、と次々与えると、やがておとなしくなった。
やはり食べるものには弱いな。手にしていたパンがなくなると、どこかに行ってしまった。

薄い石を積んだ中尾集落最後の民家の左端に登山口がある。
集落といっても見る限り5~6軒が点在しているだけで、ひそりと静まりかえっている。
四国は急峻な地形が多いが、想像もつかないほど山の上に集落があるのには驚きだ。
人の目を避け、山奥に逃れた平家がご先祖さんにあたるのだろうか・・・
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登山口に着いた。ミツマタが満開だ。
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飲水用に山の冷たい水がパイプで引いてあり、ワサビも元気がいい。
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同じ場所の一昨年の5月連休の写真。クリンソウが満開だったが、さすがこの時期は蕾も見当たらない。
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9:35 登山口スタート。しばらくは植林の中を歩く。
ところどころに四国電力の道標が立てられている。巡視路のようだ。四国電力は略して「よんでん」と呼ぶ。
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高度を増すにつれ雪が現れる。先週末の寒気流入で降った雪だ。先ほどの犬が前方に現れたが、すぐに姿を消した。
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上の方から激しく吠える犬の声が流れてきた。先ほどの犬に違いない。
鉄塔が見えてきた。休憩している2人連れの男性の周りをウロウロしながら、うるさいほど吠えまくっている。
メス犬なので適当に「ハナ」と呼ぶと、鳴きやんでこちらにやってきた。
そのすきに2人連れは登って行かれた。Yさんがお菓子を与えると、私たちへの警戒心はすっかり解けたのか、嬉しそうに食べている。
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この三島西線No21鉄塔、高圧線は北に向かって山越えをしているが、山の向こうは製紙工場の町、四国中央市の旧川之江の町だ。
もしや と思って帰ってから高圧線の旅をすると、やはり世間を騒がせた あの「大王製紙」が行き先だった。
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9:35 足跡がある分岐点を通過。振り返ると道標はないが、右は鉄塔登山口からの道のようだ。
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すっかり慣れたハナちゃん、そのうちに帰るだろうと思うが、前後してどこまでも付いていてくる。
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大岩が点在する傾斜が緩んだ所に着いた。前回はこのあたりで多くの人が休憩していた所だ。
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前回来た時地元の人から、このあたりはシコクブシ(四国附子)が多いと教えていただいた。
トリカブトによく似ているが、開花は9~10月のようだ。
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やがてシャクナゲ通りにさしかかる。しかしどの木にも花芽が見当たらない。シャクナゲは隔年開花の傾向がある、といわれるが、そういえば一昨年もほとんど咲いていなかったので、来年は一斉に咲くのかな?
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シヤクナゲ尾根が終わると赤星大権現の石碑の前に出る。
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石碑には赤いマークが。

養老4年(720年) 伊予の国司が(大山つみ)の神をお迎えした時、土居(赤星山の北側の町)の沖で激しい風が吹き、舟が転覆しそうになった。
そこで国司が赤星山の東にある豊受山に向かって祈ると、豊受山の西にある山の山頂に火が現れ、赤い星のように海を照らすと、風が収まったという。
それ以来赤い星の現れた山を赤星山、海を火映灘(現在は燧灘)と呼ぶようになったといわれている。

石碑をすぎると緩い登りになり植生も灌木と笹に変わる。ここから登山道の両側に、立ち入り禁止のロープが張られたカタクリロードになるのだが、この雪だし、まだ1ケ月ほど早い。ハナは頂上が近づくと、「お先に・・・」と駆けていった。
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10:40 赤星山山頂に着いた。三角点は二等で点名は赤星山。
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西の空には特徴ある二ツ岳は確認できるが、霞んでその先は見えない。気象庁は黄砂が確認できた、といっていたが、そのせいか・・・・
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山が出来るだけはっきり見えるように調整してみると・・・
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瀬戸内海や土居の町もかすんでいる。
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犬に吠えられた2人と、お話をさせていただいた先発の男女2人、それともう1組が食事中だ。
少し早いが私たちも食事にしよう。ハナはあれだけうるさく吠えていた2人の所に行って尻尾を振っておねだりをしている。
あちこちを巡回し、こちらにやってきた。私はラーメンを炊きながら巻き寿司をほおばるが、ハナにじっと見つめられると、無視出来なくなる。まあこれも何かの縁、仲良く食べるとするか。
11:15 豊受山に向かってスタート。その後何人か登ってこられ、ハナがそちらへおねだりに行っているスキを狙っての出発だ。まだ1時間以上かかる豊受山まで付いてこられたら大変。早く山を降りてくれよ・・・・

一番最初に訪れた頃はまだ未整備だったと記憶している豊受山へのルート、今は山上のスカイラインといった感じの雰囲気のいい登山道で、まわりはツツジの木のようである。尚このコースは地形図には記入されていない。
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少し行くとシャクナゲに変わる。注意しているとやっと数本花芽の付いている木を見つけたが、今年は裏年のよう。
その時後方で物音がするので振り返ると、ハナが猛スピードで駆けてきた。
だまって行ったらアカン、というように体をこすりつけて追い抜いていく。ありゃ、どこまで付いてくるんだろう。今日はピストンだからいいようなものの、もし別の場所に下山したらどうするんだろう・・・
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スカイラインも長くは続かず、コルへ降りたりピークを巻いたり、結構アップダウンを繰り返しながら,12:10野田登山口分岐に着いた。縦走路の最低コルになる。
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コルから5分ほど登ると1210mほどの展望が開けるピークがある。振り返る赤星山、ずいぶん歩いたものだ。だがこの道のりを引き返す事を思うと・・・・
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豊受山が迫ってくる。しかし来る道中の県道6から眺めた槍のように天を突く山容とは随分かけ離れている。山は見る方向によってさなざまな表情をしているものだ。
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一度コルに下り、高度70mの直登で三角点と三度ガ崖との分岐に着いた。左は三角点、右は崖方向なので、先に三角点に向かう。
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三角点への道はヤセ尾根になっている。樹木なければ緊張するだろうな。
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12:40 豊受山に到着、先にハナが頂上タッチ。赤星山から1時間25分を要した。樹木に囲まれ展望はない。
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三角点は三等で鳥子山。三角点は必ずしも一番高い所にあるのではなく、経度緯度の基準点、位置の標示で、高さは基準点だ。ここも途中に最高点らしきところがある。
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ハナとは登山口からざっと4時間余りのお付き合い、お腹もすいたでしょう、とお菓子タイムにする。帰りの道のり遠いで~
頑張って歩いてや。いやそれは我々人間の方かな・・・
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5分ほどしてから三度ガ崖に向かう。このあたりが最高点のようだ。
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10分余りで三度ガ崖に着いた。先に着いたハナちゃんがお出迎え。
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崖下には樹木が茂り、西側のみ展望が開けている。
赤星山に続く長い尾根と、かすかに二ツ岳が見える。
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足許は深く落ち込み、高度感はタップリだ。
しかしハナがまとわりつくので、向こうに行けと手で追い払おうとすると、遊んでくれるの?とばかりにじゃれて余計にまとわりつく。
長旅で興奮しているのか、しきり飛びついてくるので狭い岩の上では危なくてしょうがない。
10分ほどで景色もそこそこに引き上げることにした。
三角点との分岐の手前で、ふと右下に山小屋があるのが目についた。
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ハナが斜面を駆け下りて行くので、私も確認することにした。Yさんは下に降りるのは面倒だから行かないといとおっしゃるので、先に行ってて、と言い残しハナの後を追う。急斜面を降りると豊受神社のようだ。下から登山道が上がってきている。
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それだけを確認して急斜面を登り、三角点への分岐に戻ると赤星山へ速足で引き返す。
しかしいくら歩いてもYさんに追いつかない。おかしいな?野田登山口分岐に降りても姿が見えないのだ。
不安になってきた。「オ~イ」と叫んでみるがあたりは静寂の世界だ。
姿が見えなかっハナがどこからともなくやってくる。

大声で叫ぶ私をしばらく首をかしげて見つめていたが、異常な気配を察したのか豊受山の方に走っていった。樹木が茂った尾根やピークを一つ越しただけで、声が届かない事は山では常識だ。
先に行ってたらどこかで待っているはず、とするとまだ後?その時ハナが戻ってきてしきりに後方に何度も首をふって見つめている。

オ~イ、ともう一度豊受山の方に向かって叫ぶと、やっと返事が返ってきた。
ハナはもう一度バックし、しばらくしてYさんといっしょに戻ってきた。ハナ、ご苦労さん!

Yさん、三度ガ崖の方に戻って待っていて、といわれたものと勘違いし、崖の上で待っていた。しかしあまり遅いので豊受神社に降りてみたが,誰もいないので赤星山の方に歩きかけたところに、ハナちゃんが走ってきた。そして私の呼ぶ声がかすかに聞こえてきた・・・・

一本道なので迷う事はないが、一瞬ヒヤリとさせられた一幕、モノは言わないが心強い犬ではある。

14:30雪もすっかり融けた赤星山に帰ってきた。
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もうこの時間,誰もいない。1時間半もあれば降りられるのでお茶休憩しよう。ハナにもおやつだ。
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黄砂か、午前中よりさらに視界は悪く、二ツ岳もかすんでしまった。
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14:45 さあそろそろ下山しよう。すぐに二股に道は分かれているが、迷わずハナは中尾方面に進む。
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カタクリロードはすっかり雪も融けている。しかしいくらさ探してもカタクリの葉1枚も見えない。下は一昨年の写真。
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豊受山が見える瞬間
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傾斜が緩む大岩まで降りてきた。雪もすっかり融けてしまっている。ふとあたりを見渡すと、これはイチリンソウの葉?花が咲くとわかるのだが・・・
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花が咲いてるよ、とのYさんの声にあたりを見渡すと、沢山咲いている。ここでしばらく休憩しよう。
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まだ冬装備の残る林の中をハナは元気いっぱいに進む。
Yさんの話によると、お花摘みの時、ハナも横に並んでお花摘み、これには笑ってしまった、と。
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16:00 三島西線No21鉄塔まで帰ってきた。ハナは尻尾を振って待っていてくれ、身体をすりよせてきたが、やがて登山道を離れ、斜面を一直線に下って行く。里も近い。自分のルートがあるのだろう。ハナとはここが最後の別れになってしまった。
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16:15登山口に降りてきた。電柱の向こうの白い屋根が集会所だ。
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ハナがどこからか飛び出してくるのでは、と期待したが、ついに姿を見せてくれなかった。家に帰りクサリに繋がれてしまったのか、それとも長時間の登山で疲れてねむっているのか・・・ありがとう、楽しかったよ、さようなら・・・が言いたかったのに・・・・
もしかして、と時々ふりかえるが、動くものは何もない。物音ひとつしない静寂があるのみだ。
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16:20 駐車場に帰ってきた。8時間の山旅は終わった。
16:30 中尾集落を後にして、長い坂道を下る。

三島川之江IC近くに(湯の華温泉)があり、こちらに来た時は利用していたが、数年前に閉鎖されてしまった。
もうひとつ、スーパー銭湯(三島之湯)があるが、今日はパスして帰ろう。

17:10 ICに入る。豊浜SAで休憩し、あとはノンストップで19:00自宅に帰ってきた。

[参考データー]

自宅出発5:30⇒山陽姫路西IC (山陽・瀬戸中央・高松・松山道)三島川之江IC⇒R11⇒R319⇒県道6⇒中尾谷林道⇒中尾集会場駐車場8:15

出発8:30→登山口8:35→No21鉄塔8:55→鉄塔登山道分岐9:35→赤星大権現10:35→赤星山10:40~11:15(昼食)→野田登山道分岐12:10→豊受山12:40~12:45→三度ガ崖13:00~13:10→野田道分岐13:30~13:40→赤星山14:30~14:45→鉄塔登山道分岐15:25→No21鉄塔16:00→登山口16:15→駐車場16:20

出発16:30⇒往路経由⇒自宅19:00

(走行距離 約440キロ  歩行距離 約11・7キロ  累積標高差 約900m)

前回類似2010・5・3 アリ 
by hotaka443 | 2012-04-09 20:00 | Comments(0)