鷹ノ巣山~高御位山炎上
1月24日夕方、馬の背上部当たりで炎を上げた山火事は、1月29日朝方にようやく鎮火、122時間も燃え続けたという。
気になっていたのでほぼ一カ月後の今日、現場の確認に行ってきてその広範囲に驚いた。
百間岩の西側の谷から、高御位から長尾に下るコースまでの約2.5キロ、ちょうど尾根を境に南側が焼失している。
樹木が密生している山と違い岩石が多い山だが、次々と飛び火して延焼したのだろう。
尾根続きのはるか西、桶居山あたりも過去何度か火災にあっているが、緑が芽吹き成長するまでには相当の年月が必要になる。貴重な財産が一瞬に灰になってしまったのは、残念である。
百間岩の西側の谷筋、ここも良く燃えているが、今回の火災の西の端に当たる。
高御位頂上の反射板。東はここまで、火は神社手前の大岩でストップしている。
一見したところでは、正面馬の背東側が一番よく燃えているようだ。
まずは鹿島神社にお参りしておこう。
百間岩西側の谷。樹木が密生していたのか、よく燃えている。今回の火災の西の端に当たる。
快晴無風、春を思わせる陽気だ。姫路火力発電所の煙も、天までのぼれ・・・・
黒こげになった鷹ノ巣山。
馬の背と、はるか彼方の高御位。あんなに遠くまで炎が走ったのだ。
火事の跡ばかりでは心が痛む。気分転換で西の桶居山方面を見よう。あちらも数年前の火災の跡が残っている。
姫路の町。右の白い大きな建物は解体工事中の姫路城。我が家からこちらが見えるので、当然見えるはずだが・・・
まだきな臭い匂いがする焼け跡。
鷹ノ巣山より振り返る。
同じく高御位方面。ここの斜面は燃え方が特にひどい。
桶居山分岐。
もの言わぬ木々、さぞ熱かっただろうな、と思わずにはいられない。
高御位が近付く。このあたりの斜面もひどい。
高御位頂上西に建つ反射板。東側の焼失区間はここまで。
山頂の大岩。幸いこの先の神社までは炎から免れた
山頂の方位盤から西を見る。一番向こうに百間岩が見える。その手前に馬の背。さらに手前が奥長尾コースの尾根。右は高ノ巣山。
下山は奥長尾コースを歩いてみる。初めてのコースだ。最初はかなりの激下りだ。
滑りやすい急坂だが、立木は真っ黒になるのでつかめない。
見上げる奥長尾コース。
奥長尾集落から市ノ池公園への道は登山道ではないが踏み跡はある。Tさんが見つけたコースだ。
真っ黒になった高御位山を見上げる。
今回は足の向くまま 気の向くままの山歩きでタイムをとらず。
それにしてもこれだけの広範囲を無残な姿に変えてしまった山火事。一時は民家のすぐ近くまで炎が迫ったという事だが、被害がなかったのは幸いだ。火災は一瞬だが、元の姿に戻るには相当の年月がかかるだろう。