みちくさおじさん山を歩く

No111 高野山・高野三山めぐり

魔尼山~楊柳山~転軸山 和歌山県高野町/九度山町 2011・2・6(日)天気・晴れのち曇り メンバー2人


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Sさんから高野三山の話を聞かせていただき、山の上の高野山に登山の対象になる山なんてあるの?
あまりり耳にしたことがないので早速ガイドブックを見ると、あった。
しかし登山意欲をそそられるような山ではない。ところがWebで、降りしきる雪の中を歩く写真を見て、Sさんに行こう!

冬型が崩れ、気温は高めで雪はお預けだが善は急げだ。
5:30 自宅を出発。阪和道を美原北で降り、側道を走ってR310へ。さらに170・371・370・480で高野山
の入り口(大門)に着く。
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冬型は崩れ雪の心配はないといえ、先日の寒波で路上の雪が心配。800m前後の山上の町まで登るのだから、前もって和歌山県の道路規制を確認。チエーン規制が出ていないのでチエーン持たずにやってきたのだが、内心ビクビクだった。
日陰などは結構雪は残っているが、通行には支障なく8:40登山口近くの中の橋無料駐車場に着く。
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9:15準備を済ませ道路反対側の石畳の奥の院参道に入る。
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大小さまざまな企業団体の慰霊碑、戦国大名の供養塔などが並ぶ中を進むと、小さな玉川に架かった玉川橋を渡る。少し先で道は二股になり,魔尼峠は直進の道標があるが、どちらからも行けるので右折する。
登山道の雪は少しずつ多くなる。
9:55 魔尼峠に着いた。小さな祠が祀られている。木立の中で展望はない。
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峠からは急な登りとなり、15分ほどで魔尼山(1004m)だ。10:10。この先道筋の峠と山頂には祠が祀られている。
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植林の中で展望はないが、チラリと楊柳山がのぞく。
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10:45 黒河峠。
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展望のない植林の道は楊柳山に続く。どこにでもある道だが、尾根の左内側は高野山金剛峯寺の境内になる。
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11:05 楊柳山(1008.5m)に着いた。三山のうち唯一三角点のある山だ。
三等三角点は祠の裏に設置されている。
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展望もないのですることがなく最後の転軸山に向け出発。
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いくつかアップダウンがあり、小継峠に降りる。
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峠からどんどん下り、雪をかぶった湿原のような所を通過、地形図では開けた草地になっている。
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12:05林道に降りた。次の転軸山の登山口は林道を左折、10mほど先、左側にある。
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15分ほど急坂をを登ると転軸山に着く。
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12:20 そろそろお昼だがここも見晴らしがない。ちょうど単独行の男性が登ってこられた。今日会う始めての人だ。「食事なら女人堂の方に少し下った所にベンチがありますよ」と教えていただく。
お礼を言って急坂を下る。下の公園で遊ぶ子供の声が聞こえてくる。
その時、この道を下るとまずい、という事に気が付いた。駐車場から離れた場所に下ってしまうのだ。

Uターンして急坂を登り、再び転軸山に戻る12:45。途中で先ほどの男性とすれ違った。
植林の中で見晴らしはないが、この先も期待できないので昼食にする。
単独行の男性が登ってこられ、女人堂の方に下られたが、すぐに引き返してこられた。私たちと同様で南の「弘法大師五廟」に降りられるそうだ。ここの案内表示は目的の南方向は×印が書いてあるのだ。

13:10南に向かって急坂を下る。
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線香の匂いが漂ってきて、前方に大きな建物が木立の間から見えてくる。
流れを飛び石伝いに渡る。
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13:25階段を上がると奥の院弘法大師後廟だ。水道をお借りしアイゼンを洗う。
千年杉の大木に囲まれた木立の中に後廟が佇んでいる。ここは禁煙、写真撮影禁止、飲食禁止になってい。しかし私たちは裏側から来たのでその標示を後で知るが,すでに後廟の写真を撮ってしまった後だった。
御廟の南側に灯篭堂がある。登山姿が気になるが、中に入れていただく。暗い中に多くの灯篭が輝き荘厳な雰囲気だ。白河天皇が献燈の「白河燈」が一千年燃え続けているお堂、全国の信者から献ぜられた万燈が堂を埋め、幽玄な趣が心に迫ってくる・・・・
生まれ変わったような気持ちで灯篭堂を後にする。
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凍結した手水場
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珍しい3本に分かれた千年杉。
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境内の天高く聳える千年杉には圧倒される。
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14:15 駐車場に戻ってきた。
14:35 身のまわりを整え帰途に着く。大門まで帰ってきた時Sさんが「せっかく来たのだから金剛峯寺に行かなきゃ」Uターンして金剛峯寺前の駐車場に停める。
金剛峯寺は真言宗 の総本山。高野山に来た限りは是非参拝する所だ。
金剛峯寺 は高野山全体の総称で、弘法大師が開創、後に豊臣秀吉が亡母の菩提のため青厳寺を建立。明治になって金剛峯寺に改称されたそうだ。
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拝観料¥500円を払って入る。
いただいたパンフレッドには大主殿・別殿 ・新別殿・奥殿・新書院・・・・が並び・・・とある。
長い渡り廊下
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内部の写真撮影は禁止されている。新別館では 観光客に湯茶の施しがある。
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石庭としては日本最大の庭の蟠龍庭。
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駆足参拝で15:30駐車場に戻り 高野山を後にする。

山としては展望もなく大部分が植林の中。それでも気持ちの上で異なるのは、明治の初期まで女人禁止の地だった、という歴史があるからか。
高野山の各入口には女性のための籠りとしての女人堂 が造られ、女人信者は御廟をお拝みたいと八葉蓮華の峯々をめぐる女人堂をたどった、という。
八葉蓮華とは奥の院を取り巻く八つの峰で、高野三山はその中核をなす山になる。

(所要データー)
自宅5:30⇒姫路・加古川BP・阪神高速・阪和道美原北IC⇒府道36・R309・170・371・370 ・480⇒中の橋駐車場8:40
スタート9:15→魔尼峠9:55→魔尼山10:10→黒河峠10:45→楊柳山11:05→子継峠11:35→林道12:05→転軸山12:20(方向違いで25分のロス)再び転軸山12:45~13:10→弘法大師御廟13:25→灯篭堂→駐車場14:15⇒金剛峯寺14:40~15:30
駐車場15:35⇒往路引き返し自宅18:50
(走行距離 約370キロ 歩行距離 約8キロ 累積標高差約470m)

by hotaka443 | 2011-02-07 10:11 | Comments(0)