みちくさおじさん山を歩く

1年ぶり、やってきました三草アルプス(大坂山)

点名上三草~三草山2(大坂山) 兵庫県加東市/西脇市 2011・1・12(水) 天気 晴れ メンバー 5人



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10日、三草山に登った際、R372を隔てた北側に連なる岩稜峰の絶景に、是非登ってみたいという声が出たので案内してきた。

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私にとっては6~7回目、昨年の1月以来である。最初に登った平成18年頃?は踏み跡も薄く、生い茂るシダと灌木との戦いだったと記憶しているが、訪れる人も多くなったのか随分と歩きやすくなっている。

登山道の入り口はR372の小さな、少しずれた十字路で、南に入ると三草山、北に入ると三草アルプスだ。
三草山へは立派な案内板が立っているが、三草アルプスには案内がない。
その代わりに「カントリー・キッチン宙色のたね」の看板が立っている。(PR代はもらっていません)
尚、三草アルプスは私が勝手に名付けた名称です。

自宅を7時に出発、メンバーさんを集めて7:20姫路駅をスタート。
今まではR372一本だったが、最近では横着になり、播但道と中国道を滝野社まで利用するようになった。
ICを降り県道17から R372を東に走り、右折三草山の案内のある小さな交差点を、左折。狭い橋を渡り右折し旧道に入る。
少し走ると「やしろ台」と「宙色のたね」の看板があるので、それに従って左折。その先で二股に分かれているので、左の坂道を登り少し走った所の道路脇に8:05駐車。                       

準備をして8:20スタートする。登山口はこの写真でははっきりしないが、緑と茶色の屋根の、しゃれた佇まいのお家の横だ。
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坂道をあちこちの犬に吠えられながら登って行くと、緑色の家の横が狭いロータリーになっており、突き当たりが登山道の入り口になっている。
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このお宅の横を登っていき、尾根に乗ると素晴らしい展望が広がっていく。ただ少しモヤっており、残念ながら遠望はきかなようだ。
谷の西側には歩いてみたくなるような、岩稜の素晴らしい尾根が延びている。
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少し登ってから見下ろす尾根。ますます歩いてみたくなる。先端下には西の廻谷を堰き止めた溜池が見える。
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緩やかだった尾根はP240の急登にさしかかる。
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西側の尾根は雨裂を刻みこみながらP298に向かって駆け登って行く。
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8:50ケルンのあるピークに着く。後は298mのピークだ。
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大坂山方面の視界が広がる。はるか彼方だ。
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左の尾根の雨裂は美しい縞模様を刻んでいる。
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9:40 P298mに着いた。ケルンの立つP240を振り返る。なかなか美しい尾根だ。
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ここまではほぼ快適な尾根道だが、登山道の状況は一転、灌木やシダが邪魔をするようになり、高度50mほど急降下するとキレットが待ち構えている。
モロく崩れやすい花崗岩は、来るたびに様子が変わっている。深さ2m~ほどで、巾は3~4mくらいか?
手にする物がなく、厄介だが、どなたが置かれたのか、枯れ木が足場を作っている。
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ガケの両側は樹木が密生しているので恐怖感は薄いが、切り立ったガケだと引き返す所だろう。
さあ、慎重に降りましょう・・・
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緊張のあとはP320への急な登りになり、部分的には腰あたりまでのシダこぎをさせられるが、踏み跡はしっかりしている。
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狭い320のピークよりP298を振り返る。その左に首をのぞかせているのがケルンのP240。その左白く見えるのが昭和池。
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10:10 小ピークを越え狭い4等三角点上三草299mを通過。
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やがて高圧線が近づき10:20鉄塔下に着く。高度310m。東側の展望がいい。
10分ほど休憩し数曽寺峠の190mまで一気に下りだ。なおここから峠までは巡視路になるので、シダに泣かされることもなく歩きやすくなる。
10分で数曾寺峠に降りる。ここは十字路になっていおり、体調が悪い場合は右折し、数曾寺谷沿いに進むと車に帰れる。
尚地形図では南から上がってきた数曾寺谷の破線が、峠手前で右の谷に向かっているが、実際はまっすぐ北上し、峠で西脇への破線とつながっている。
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峠からは高度270mのきつい登りになる。道は岩場や相変わらずのシダの中を歩くが、踏み跡はしっかりしている。西北西には金城山399.3mがひときは高い。
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11:30 三等三角点三草山2のある、通称大坂山に」到着した。
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すぐ南には三草山が」見える。最初訪れた時は樹木が茂り、ほとんど展望がきかなかったので、次に登った時に南側の木を数本、持ち主さんには無断で切らせてもらった。

そして登るたびにほんの数本・・・ところが来るたびに視界が開け、今日はまた一段と展望が開けている。展望を楽しみながらお昼にしよう。日陰にはところどころ先日の雪が残っているが、今日は風もなく、絶好の山日和だ。
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12:15 お腹もふくれた事だし、そろそろ下山にかかろう。帰りはあの赤白鉄塔の方向に向かって尾根歩きだ。鉄塔右の白い部分は昭和池。
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登りと違い、南に向かって展望がきく尾根を歩くので快適だ。
12:35 赤白鉄塔の下に降りてきた。鉄塔フアンも多いらしいが、私も鉄塔が好きだ。下から見上げて一枚。
鉄塔にはロマンがあり夢がある。果てしなき旅にも出る。関西電力、中部電力、北陸電力・・・それぞれその地方独特の構造、形があり、見ているだけでも楽しい。
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この赤白鉄塔を追って旅をすると、西の起点は相生市西部の西播変電所で、東の起点は三木市吉川町の北摂変電所になっている。ただ途中で交差したり枝分かれするし、変電所からまた次の変電所に向かうので鹿児島から北海道まで繋がっているのだろう。

年末の大雪で,山陰地方で鉄塔が数本倒れたのには驚きだ。そんなに積もるような所がないように思が・・・・
振り返って見上げる大坂山と赤白鉄塔。なかなかいい顔をしている。
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さてこのコース、楽しい岩場があり、途中2か所に錆びたクサリ場もある快適な道だ。
そんな尾根歩きもP324で終わり、ここから数曾寺谷に下る。最初は急だが下の方は等高線も緩み、やがて数曽寺谷沿いの道に出る。巡視路標No167が立っている。
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流れに沿った登山道は何か所か徒渉する個所もあるが、谷はほぼフラットで巾も広く、谷が浅いので水量も少なく、伏流水の部分もある。水量が多い時でもどこでも歩けるし、谷と言うイメージではなく、小川のせせらぎだ。
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1キロ程歩くと林道に出る。
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林道はほんの数分で数曽寺池に沿った舗装道に出る。水鳥が数羽、気持ちよさそうに泳いでいる。きれいな水だ。
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13:35 池の堰堤横に「宙色のたね」がある。場所がら流行りそうにないが、お茶でも飲もうということになった。
以前に一度だけ入ったことがあるが、止まっている車もない。オープンの標示が出ているので2階への階段を上る。2匹の飼い犬がうるさく吠える。客に対して失礼な奴だ。
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狭い店内は照明も消され、人の気配もない。あきらめて帰りかけると、背後で女性の声が。
あらためて中に入る。コーヒーを注文、今からあわてて湯を沸かし・・・てなとこかな。多分本日始めてで最後の客?¥300と安く、歩いた後だけに結構うまかった。
14:10 5分ほど歩いて無事車に帰ってきた。概算距離7.2キロほど。しかしアップダウンが多く、距離以上に歩いた感じがする。
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さて帰るにはまだ時間が早い。この近くだと30分もあれば三角点(山の名前)に着くので、とにかく行ってみようと14:20スタートする。
予定にピッタリ、14:50三角点登山口駐車場に到着。しかし今からだと下山は17時をまわるので無理だ。
しかし鳥居の行列に皆さん興味深々、鳥居の先の稲荷神社まで歩く事にする。
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稲荷神社から見下ろす鳥居。帰りに鳥居を数えたMさん、123本あったで~以前私が数えた時は確か122本だったが・・・まあ1本くらいは許容範囲だ。
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15:05帰りは加西市の「根日女の湯」を予定していたが、三角点に寄ったので、帰りの道筋の「へその湯」に入る。15:15~16:40
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往路を引き返し、皆さんを自宅に送り届け、17:40帰宅した。

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(参考データー)
7:00自宅出発⇒姫路駅7:20⇒姫路BP・播但道・中国道滝野社IC⇒県道17・R372⇒8:05駐車地点着。
スタート8:20→登山口8:30→ケルンのピーク8:50→P298 9:05~9:20→P320 9:40~9:50→三角点上三草10:10→鉄塔10:20~10:30→数曽寺峠10:40→三角点三草山2(大坂山)11:30~12:15→赤白鉄塔12:35→ P324 12:45→数曾寺谷13:00~13:10→林道13:30→宙色のたね(お茶)13:35~14:05→駐車地点14:10
出発14:20⇒R372・県道144・R175・県道297・294・594福地集落三角点駐車場14:50~15:10⇒R175⇒へその湯15:15~16:40⇒R175⇒滝野社IC 中国道・播但道砥堀IC⇒自宅17:40
(走行距離 約125キロ 歩行距離 約7.2キロ 累積標高差 約680m) 

by hotaka443 | 2011-01-13 05:58 | Comments(0)