みちくさおじさん山を歩く

No62 福寿草を求めて四国・寒峰(かんぽう)へ

寒峰(1604.6m) 徳島県三好市(旧東祖谷村) 2010・4・4(日) 天気 曇り後晴れ メンバー2人

b0185573_20415375.jpg


b0185573_8412393.jpg


先日三倉岳でYさんが、福寿草を見たいがもう遅い?という話がでた。4月になるから遅いけど、私のように奥手の人間がいるから、花も奥手が咲いているのでは・・・なんて話から、それじゃ行こう、ということになった。
                       
さて行先だが、関西人はどうしても霊仙か藤原岳になってしまうが、何度も足を運んでいるので新鮮味がない。そこで思い切って少し遠いが四国の寒峰に決め、早速調べてみると、3月10日あたりから2週間位が見頃で、今年は雪が少なく雪融けも早かったたそうだ。まあ行けば少しは残っているだろう、と決行する事にした。


ところが朝起きようとすると左腕が痛く、使用不可状態。最近調子よくなってきたな、と安心していたのに・・・・
医者知らずでここまできたので、長引く故障には泣きたくなる。
車のハンドルはとっさの時に不安なのでまたまたYさん頼みで、ザックはほとんどカラ荷のラクチン登山だ。


5:05出発。山陽道・瀬戸中央道・高松道・徳島道を走り、井川池田ICで下車、R32に入る。道沿いの桜は満開だ。早朝の小歩危・大歩危の渓谷沿いの道は、通行量はほとんどなく快適だ。7:15 大歩危の道の駅で一休みする。写真はレストラン・ホテル、そして大歩危の遊覧船(川下り)の発着場になっている「まんなか」 渓谷上を鯉のぼりがゆらゆら泳いでいる。
b0185573_1812780.jpg

県道45から山越えして32に入ると、おなじみ「かずら橋」がある。時間が早いので観光客は一人もいない。
b0185573_18222066.jpg

祖谷川に沿った曲がりくねった道は未改修の部分は極端に狭い。R439に合流して少し走ると、八幡神社への道標があり、ここを左折する。
b0185573_1827435.jpg

八幡神社の位置が分からないが、登山口の住吉神社はわかっているので、地形図を見ながら慎重に走る。急勾配の細い道には枝道が多いので、注意がいる。栗枝渡(くりしど)から奥ノ井にかけての、絵のような集落風景は飽きる事を知らない素晴らしい光景だ。国道から最上部の家まで、標高差は200mはある。大きな車は走りずらいだろう。
b0185573_1843278.jpg

8:40 住吉神社横のPに着く。シーズン中はすごい混雑らしいが、やはり見頃は終わったのか、先客の車は3台だけだ。
b0185573_1854420.jpg

8:50 準備をし登山口のある住吉神社の階段を上がる。階段横には案内板がある。
b0185573_1856646.jpg
b0185573_18562177.jpg

スタートは竹林の中からだが、道はすぐに植林に変わる。手入れがされているので日差しが届き、明るい雰囲気だ。
b0185573_1952824.jpg

20分ほどで新しい舗装林道に出た。登山口の標識が立っている。後でわかったことだが、駐車場の道を進み、寒峰大橋手前を左折すればここに着くようだ。展望のない植林歩きより少しは時間短縮になる。
b0185573_5124974.jpg

9:20 植林から自然林に変わり、少し登ると、右斜面に黄色い花が点々と・・・待っていてくれた、待望の福寿草が!第一群生地である。20分ばかり福寿草を楽しむ。
b0185573_85023100.jpg

b0185573_5194746.jpg
b0185573_5201015.jpg

さらに15分程登ると案内看板のある第二群生地に着く。すごい!思わず叫ぶ。広範囲に福寿草がいっぱい咲いている。霊仙山や藤原岳にくらべても、この群生の規模はこちらに軍配があがるだろう。はるばる来た甲斐があるというものだ。
b0185573_10115984.jpg

b0185573_10122641.jpg

b0185573_10125189.jpg

案内板によると、雪融け頃に短い茎に一輪の花を付け、徐々に茎を伸ばして次々に花を咲かせ、最後には茎は30センチくらいになるとか。今で10~15センチ、まだ蕾をもっているので後しばらくは楽しませてくれそうだ。20分ばかり観賞して、名残惜しいが出発する。
b0185573_10131131.jpg

ほぼ北に向かっていた道は、高度1200mを越すあたりで西に方向転換、植林の中の急な登りになる。「やった、まだ咲いてるよ」下から女性の声が風に乗って上がってくる。
傾斜が緩くなり自然林に変わり、再び北に緩やかに登ると、小ピーク1415.1mに四等三角点栗枝渡(くりしど)がある。金属板が埋め込まれており、古い地図には載っていないので、比較的新しい△点で、地形図では無名峰になっている。
b0185573_5383490.jpg
b0185573_5385226.jpg

気持ちのいい自然林の向こうに、東側が急斜面の西寒峰が見えてくる。登山道は登りを避けてトラーバスしながら逆に下り始める。前方に黄色が点々と見えてくる、福寿草だ。第三の群生地、と言いたいところだが、何分西寒峰が谷に落ち込む急斜面。雪融けなどで流されて根がつかないのだろう。それでも頑張ってあちこちで花を付けている。少し登り返して西寒峰と寒峰のコルに着く。一面カヤ原だ。ここで始めて寒峰がその姿を見せてくれる。
b0185573_13414995.jpg

いよいよ最後の高度160mの登りだ。8人ほどの男女のグループが降りてきた。「どこからですか?」と尋ねてこられたので、姫路からと答えると「石鎚や劍山ならわかるけど、よくこんな山知ってますね」高知から来られたそうだ。グングン寒峰が迫ってくる。
b0185573_13524483.jpg

11:30 寒峰山頂に着いた。大パノラマを期待していたが、あいにく雲が低くモヤっている。風も冷たい。
北東方面に左に烏帽子山1669.9mと落禿1683mが見える。
b0185573_13593183.jpg

二等三角点寒峰。
b0185573_17582658.jpg

下山コースの尾根と、後方は左矢筈山1848.5mと右サガリハゲ1722m。落禿は漢字なのにこちらはカタカナ。 おちはげにサガリハゲ、いわれがあるのだろうが、愉快な名前だ。矢筈まで5時間半程かかるが、歩いてみたい尾根だ。サガリハゲの右に剣山とジロウギュウがかろうじて確認できるが、すぐ近くの10キロほど南東にある三嶺は雲の中だ。
b0185573_1801537.jpg

b0185573_9141388.jpg

お昼をいただき12:05下山準備。もう一度福寿草を見るか、回遊コースにするか、百円玉で100面が出たら回遊として落とす。コロコロ転がって思わぬ方向の笹の中へ、あわてて探すが100が出ていた。回遊コースだ。快適な笹原の尾根はすぐに落合分岐に着く。落合峠は烏帽子山と矢筈山の中間で、ここからだと峠まで3時間程。林道が上がってきている。
b0185573_18172998.jpg

分岐から寒峰を振りかえる。
b0185573_20492899.jpg

分岐からは人工林に入り視界もなく、ただもくもくと歩くのみ。
b0185573_915123.jpg

30分ほど歩くとふいにモノレールのレールが現れた。あたりを見渡しても何もない。何故こんな所に?
b0185573_214887.jpg

登山道に沿ってレールは続く。20分以上も並行していたが、途中から登山道から外れ谷に向かって消えていった。レールに沿って下りた方が早そうだが・・・。やがて南から北に方向転換、行く手下の方に林道が見えてきた。工事中でトラックと重機が停まっている。今日は休日で工事は休みのようだ。
b0185573_2111990.jpg
 
13:20 工事中の林道に降りた。振り返るとすぐ先で行き止まりで、これから山を削るところだ。
b0185573_2112213.jpg

舗装された道を下っていくと,真新しい寒峰大橋がある。
b0185573_21154738.jpg

その左手にモノレールの終点がある。シートでくるんでいるので、乗り物の中味は見えないが、工事用資材か何かだろう。
b0185573_21174548.jpg
 
橋を渡ると二股になり、右手の山にこの舗装林道は登っていく。多分この道が登りに出会った登山口に続いているはずだ。標識はないが、下に向かう地道を歩く。この道は駐車場に出るはずだ。途中に展望のきく場所があり、高い山がのぞいている。右側がどうやら三嶺の西にある、コメツツジで有名な天狗塚1812mらしい。一度天狗峠に下り、高度を上げ西熊山1815.9mに、その先が三嶺になるが、樹木に隠されている。
b0185573_21311023.jpg
 
13:40 駐車場に着いた。停まっていた3台は帰り、新しく1台が停まっている。約5時間の山旅は終わった。次に来る機会があれば、迷わずに福寿草の咲くピストンコースにしよう。
b0185573_21332023.jpg
 
13:55 駐車場出発。往路を引き返し、R32沿いの大歩危温泉「ホテルサンリバー大歩危」で入浴休憩する。大歩危渓谷に面して建てられたれた7階建てのホテルで、入浴のみは500円と安い。男性風呂は5階、窓の下は大歩危渓谷だ。露天風呂は川面を渡る風が吹き抜け、なんと寒いこと。
b0185573_2021187.jpg
   
15:25 ひと汗流して帰途につく。往路を引き返し、山陽道に入ると通行量は増えるが、渋滞するほどでもなく19時過ぎに姫路に帰ってきた。

先週の三倉の600キロに続き、520キロの運転、そして荷物持ちのYさん、ありがとう。

6月から高速道路の通行料金が変わり、1000円の瀬戸大橋が3000円にUPするとか。宇高フエリーとの兼ね合いとの事だが、私の大好きな四国の山が近くなったと喜んでいたのに、再び遠くなるようで残念だ。

(所要データー)
自宅5:05⇒山陽姫路西ICより山陽道・瀬戸中央道・高松道・徳島道 井川池田IC⇒R32⇒県道45⇒32⇒
R438⇒バス停「下瀬」横の八幡神社標識へ⇒住吉神社駐車場8:40
スタート8:50→新登山口9:10→第一群生地9:20~9:40→第二群生地9:55~10:15→栗枝渡三角点
10:35→西寒峰と寒峰のコル10:55~11:05→寒峰山頂11:30~12:05→落合分岐12:10→林道に降りる13:20→駐車場13:40
出発 13:55⇒ホテルサンリバー14:40~15:25⇒往路自宅19:00
(走行距離 約520キロ 歩行距離 約10キロ 累積標高差 約920m)

                
by hotaka443 | 2010-04-04 20:44