みちくさおじさん山を歩く

室堂~立山連山~大日三山縦走~称名の滝

歩きました25キロ 2009・8・14~16 (金~日) 天気快晴~ガス  メンバー 2人

南アの赤石、荒川方面を予定していたが、地震で高速は通行止め。急遽行き先変更して立山から大日縦走に変更する。メンバーも4人の予定が急用で2人キャンセルになり、2人で14日6時に出発する。帰省にぶつかるので果しててどうなるか・・・山陽・中国は順調に走るが、名神に入ると混雑しはじめ、北陸道に入るとあちこちで事故や自然渋滞の標示がはじまった。遅くても立山駅13:30発のケーブルに乗りたいので、渋滞にぶつかるたびにイライラする。なんとか立山ICを12:15に下車、ヤレヤレだ。13時前に立山駅近くの駐車場に着く。あちこちに点在している駐車場も満車で閉鎖。はるか彼方は空いていると教えてくれたが、しかしそこは度胸で駅に一番近い駐車場に入り、なんとか1台分のスペースを見つけ駐車する。
b0185573_13355732.jpg

ケーブル・バスとも待たされることもなくスイスイだ。もっともこの時間に登る人は少なく、山屋さんは我々のみで,あとは観光客ばかりだ。
立山駅辺りは雨上がりでガスっていたが、美女平に着くと2~3m先が見えないほどの濃いガスに包まれている。車窓の景色はゼロに近いが、登るにつれガスの隙間から青空がのぞきはじめ、2200mあたりまで登ると快晴の空が一気に広がり、思わず素晴らしい高原風景に歓声があがる。私は”晴れ女”と横でつぶやく。
b0185573_13514775.jpg

14:30予定通り室堂着。観光客で混雑する中を、一ノ越に向けスタートする。立山三山が青空の中に立ちはだかっている。素晴らしい眺めだ。道の両側にはチングルマが多い。一か所雪を割って道が付けられている。ミニ大谷みたい、と相棒さんの声が。
b0185573_13531713.jpg

16:00 今日の泊まりの一ノ越山荘に着く。手続きを済ませ部屋に入る。大きな山小屋で1・2階合わせると35部屋ほどあるが、食事の時数えると35人。
一人の人はいないようなのでかなりの空き部屋がありそうだ。
この時期の山小屋は布団一枚に2人は覚悟しなければならないが、4畳あまりの部屋に我々二人だけ。
まさに天国である。山小屋の位置が、時間的に中途半端な場所にあるからか?
b0185573_14253273.jpg
         
夕食まで夕暮れの景色を楽しむ。存在感のある槍の右は穂高連峰で、左はどっしりとした野口五郎岳から
三ツ岳・烏帽子と 裏銀座の山並が続く。左下の谷は黒部湖だが、暗くて見えない。
b0185573_1627233.jpg
             
広々とした部屋で山小屋では珍しく7時間グッスリ眠り、15日は快晴のもと4:40にスタートする。
振り返ると朝日を受けた薬師岳が美しい。その左は黒部五郎岳で、さらにその左の尖った山は笠ケ岳だ。
b0185573_16251565.jpg
          
一等三角点2991.6mの立つ雄山。雄山神社は3003mだが、ゲートがあり500円だったか?祈祷料金が必要だ。
b0185573_16593612.jpg
                雄山から槍~穂を眺める
b0185573_19523367.jpg

立山の最高峰大汝山頂上3015m 後ろに剱岳が顔をのぞかせている
b0185573_17537100.jpg
              2999m富士ノ折立と美しい高績雲。日本海の高気圧に覆われ秋の気配だ
b0185573_179264.jpg
         
真砂岳2861mから眺める右奥大日岳・中央が大日岳・左が中大日岳の大日三山。今日の予定は中大日岳と、大日岳のコルにある大日小屋までのロングコースだ。真砂岳を少し下ったあたりで小屋の朝弁当にする。
b0185573_17153095.jpg
                 2874m別山頂上

b0185573_462242.jpg

            
歩いてきた道を振り返る。右はパスした龍王岳・浄土山。その後方に薬師岳
b0185573_17244318.jpg
         
5年前に登った剱岳2999m。緊張させられるカニのタテバイとヨコバイ、そろそろ挑戦しなければ・・・ それにしても2874mの高さの別山から望む剱岳は、いまいち迫力に欠ける。   
b0185573_17312096.jpg

 別山で立山連峰とお別れし、別山乗越まで一気に下る。ここは剱・立山・大日・室堂方面から登山道が集まる要所だ。以前お世話になった剱御前小舎が建つ。
b0185573_1817527.jpg

 ここから大日岳までの縦走コースは、数々の種類の高山植物が咲き競う素晴らしい花街道になる。
 快晴の空にいつしかガスが山頂部分を隠しはじめた。大きなすり鉢状の地獄谷の噴煙が見える。        
 前回は写真左側に見える白い大きな建物雷鳥沢ヒュッテに泊まった。24時間入浴可の温泉付きだ。その右の赤い屋根はロッジ立山連邦
b0185573_18325497.jpg

 ガスは濃度を増し、あたりの景色を隠してしまうが、次々と見せてくれるお花畑が心をなごませてくれる。
 室堂乗越あたりで昼食とする。食後30分くらいで奥大日岳に着く。2605.9m 剱岳の大展望らしいが、まわりはガスの世界だ。狭い山頂は大勢の人で満員。標識の2611mは間違い。400mほど離れた地点にある最高峰で、登山道は下を巻いている。
b0185573_19585842.jpg


ガスで先がわからないが、行けども行けども次々とピークが現われる。奥大日から2時間弱、やっと日本庭園を思わせる”七福園に着いた。ガスの中の始めての道は、とっても遠く感じるものだ。 ハイマツ等の緑と岩の配置が美しい。
b0185573_20125514.jpg

道は桟道に変わり、しばらくするとガスの切れ間からようやく下のコルの大日小屋が見えてきた。スタートから10時間あまり
長かったなー
b0185573_20221513.jpg

b0185573_20224272.jpg

大日小屋は40名と規模は小さいが、ランプの小屋として有名だ。ここは決して詰め込みはせず、布団1枚に1名を守ってくれているのはありがたい。
あぶれた人は食堂で寝て下さい、だったが、新しいプレハブが表に建てられていた。本日は54名、14名がプレハブ泊まりだ。一息ついて500m先にある大日岳2498mに登る。最高点は少し離れたところに2501mがある。標識の横の斜めに倒れかかった三角点は2498mだ。相変わらずガスで視界ゼロ。
b0185573_20335666.jpg


先月の西穂山荘は布団一枚に1.5人で眠れなかったが、今回は一ノ越山荘といい、ゆったりしていて安眠できた。なお夜は大日小屋自慢のはギターの演奏があり、楽しいひと時だった。
b0185573_1654480.jpg

16日 朝目覚めると同時に、まだ暗い外に出てみると、すぐ目の前の剱岳は黒いシルエットで威容を誇っている。(写真を撮ろうとしたらカメラの調子がおかしい。称名の滝まで残念ながら写真撮れなかった) しかし見る見るうちにガスが谷から駆け上ってきて、すべてを隠してしまった。今日は下山だ。

4:55 大日平に向け出発。標高差650mの急降下が待っている。5回ほど沢を渡り、傾斜が緩んだ頃,道は桟道にかわる。広大な湿原の大日平だ。
池塘もあちこちに見られる。大日平の南は称名川に向かって急激に落ち込み、また駆け上がった対岸には広大な弥陀ケ原が広がっている。雄大な眺めだ。
途中に大日平山荘がある。ここには自販機も設置してある。ベンチを拝借し大日小屋の弁当朝食とする。 相棒は500円のカップラーメンを注文だ。

小屋をスタート、なおも桟道が続く。結局1時間近くも歩いたが、これだけの距離の木道工事は大変だっただろうなと感謝する。”牛の首”という両側が断崖の急斜面を過ぎ、大日山荘から4時間で大日岳登山口に無事降り立った。舗装道路にはゾロゾロ人が歩いている。突然別世界に飛び込んだような気持ちになる。ここから10分ほど称名川を遡った所にある「称名の滝」に向かう観光客だ。その人並に混ざり、滝見物に向かう。

称名の滝は4段であわせて350mあり、落差日本一の滝だ。なるほどいろいろ滝は見てきたが、スケールが違う。遠く離れたところまで風に乗って水しぶきが飛んできて、まるで霧雨の中を歩いているようだ。写真を撮っても 逆光とレンズがしぶきを浴びボヤけてしまう。
b0185573_2125396.jpg


称名滝バス停まで歩き、10:05発ノバスに乗り、15分で立山駅に到着する。1時間に1本の滝見物用のバスだが、客は十数人の登山者ばかり。観光客はやはり車だ。
b0185573_16595593.jpg
             
帰りは有峰湖に向かう道路を少し走ったところにある亀谷温泉の国民宿舎「白樺ハイツ」の温泉で3日間の汗を流し、サッパリして帰路に着く。
b0185573_21435365.jpg

帰省のUターンラッシュを覚悟していたが、一部で渋滞が見られた程度で、12時前に立山ICに入り、18時半に姫路東ICに帰ってきた。
まずまずの天候にも恵まれ、多くの高山植物の世界に浸り、山小屋の混雑もなく、素晴らしい山旅が堪能できたのは幸せである。多くの花に出会えるのは,剱御前小舎から大日岳の間で、チングルマ・ミヤマシオガマ・ウサギギク・イワキキョウ・タカネハハコグサ・チシマキキョウ・トウヤクリンドウ・タカネマツムシソウ・シモツケソウ・ハクサンイチゲ・ハクサンフウロ・クガイソウ・ミヤマトリカブト・シナノキンバイ・ミヤマキンポウゲ・ミヤマダイコンソウ等々、その他名前の知らない花も多々ありだ。

主要データー
8月14日(金)
姫路6:00⇒山陽・中国・名神・北陸自動車道立山IC12:15⇒県道3・6号立山12:55⇒ケーブル・バス13:30⇒室堂14:30~14:40→一ノ越山荘16:00

8月15日(土)
一ノ腰山荘4:40→雄山5:35~6:00→大汝山6:20~6:30→富士ノ折立6:45→真砂岳7:25→真砂乗越7:40(朝食)8:00→別山8:30~8:50→剱御前小屋9:15~9:30→室堂乗越11:40(昼食)12:20→奥大日岳12:45~12:55→七福園14:45~14:55→大日小屋15:10  
大日小屋⇔大日岳往復30分

8月16日(日)
大日小屋4:55→第一徒渉点水場5:45~5:50→木道始まり6:30→大日平小屋6:50(朝食)7:15→木道終り7:50→牛の首8:00→大日登山口8:50→称名の滝展望台9:05~9:20→称名滝バス停9:40  バス10:05⇒10:25立山駅
立山10:30⇒白樺ハイツ入浴10:40~11:30⇒立山IC11:50⇒姫路東IC18:30

              
                              
            
剱御前小舎~ 大日小屋間の花
b0185573_2013682.jpg
b0185573_20132951.jpg
b0185573_20134624.jpg
b0185573_20141685.jpg
b0185573_20144521.jpg
b0185573_2015261.jpg
b0185573_20155565.jpg
b0185573_20164582.jpg
b0185573_20172838.jpg
b0185573_20284996.jpg
b0185573_20292592.jpg
b0185573_203099.jpg
b0185573_20303640.jpg
b0185573_20311432.jpg
                           

b0185573_20822.jpg

 
b0185573_2064098.jpg
                        
                        
b0185573_20185366.jpg

b0185573_19392957.jpg

b0185573_2020033.jpg
b0185573_20205048.jpg
b0185573_2023075.jpg
b0185573_20235591.jpg
b0185573_20243741.jpg
b0185573_2025812.jpg
b0185573_20261420.jpg
b0185573_2027663.jpg
b0185573_20273460.jpg
b0185573_2028478.jpg

by hotaka443 | 2009-08-19 05:30